『トップガン マーヴェリック』ヴァル・キルマーの出演 製作陣も「胸熱」に

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ヴァルキルマー トップガン

27日に公開がスタートした「トップガン マーヴェリック」の週末の興行収入は、世界で2億4,800万ドルとなり、予想を上回る好成績を記録した。米国内の収入は1億2,400万ドルで、トム・クルーズ主演作品として、初めて1億ドルの大台を突破した。

同作は1986年の映画「トップガン」の待望の続編。海軍戦闘機兵器学校(トップガン)に送り込まれたトム・クルーズ(59)演じるパイロットのマーヴェリックが、30年の時を経て、教官として戻ってくる。リアルを追求した迫力ある映像に加え、前作へのオマージュがいたるところに散りばめられており、ファンには”胸熱エピソード”がてんこ盛りだと評判になっている。

このうちの一つが、前作でライバル関係にあったヴァル・キルマー演じるアイスマンとの再会。ネタバレになるので詳しい説明は割愛させていただくが、キルマーの再出演は、トム・クルーズたっての希望でもあったという。

キルマーは2015年に咽頭癌を患い、キモセラピーや放射線治療を受けた。病を克服したものの、気管切開によって声帯を損傷し、以前のような発声が困難になった。

ピープル誌によると、前作と同じくプロデューサーとして製作に加わったジェリー・ブラッカイマー氏は、5月初旬にサンディエゴで行われたプレミアで「ヴァルに連絡をして、作品で会いたいと話したんだ。そしたら彼も乗り気で」と話しつつ、「トムが彼なしでは作らないと言い張ったんだ」と明かした。続けて「だから、彼がやってくれたこと、脚本作りに参加してくれたという事実、本番で彼を迎えた時、その一部に加われることができて、本当に感情的になった1日だった」と話した。

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一方、脚本を手がけたクリストファー・マッカリー氏は「前作の最後の短時間に見た36年間の友情をとらえなければならないというのが、重要だった」と説明。「第一作ではライバルでぶつかっており、最後になって仲直りをした。どうやって二人の関係を凝縮すれば、観客にそれを説明しなくても、感じてもらえるかだ」と、苦心した点を語った。

キルマーの息子ジャック氏は昨年、ピープルに「彼らがアイスマンのレガシーを称えてくれて、父も興奮していた」と、キルマーの反応を明かした。さらに、撮影中のサンディエゴの海軍基地を姉メルセデス氏と訪れた際、数百人のエキストラのパイロットから、前作が海軍や空軍に入隊するきっかけになったと告げられたエピソードを披露し「アメリカ人として、これ以上ない誇らしい瞬間だった」と語った。