ウクライナへの軍事支援保留は違法、米会計監査院が報告

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米国会計検査院(GAO)は16日に公表した報告書で、ウクライナに対する軍事支援を保留した昨年の政府の決定は連邦法に違反すると述べた。

会計検査院は政府の予算執行や活動を検査する行政府から独立した監査機関。報告書で、行政管理予算局の支援金の保留は「計画的な遅延」ではなく、政策上の理由によるものと指摘。そのため、行政管理予算局は議会予算法に違反したと結論を述べた。

米下院は昨年末、トランプ大統領に対し、軍事支援と首脳会談の見返りに、ジョーバイデン親子の捜査を公言するようウクライナ政府に働きかけた「権力乱用」と、政府関係者に議会証言を拒むよう指示した「議会妨害」の2つの弾劾条項を可決した。

会計監査院の報告の前日には、下院本会議で弾劾裁判で検察官役となる弾劾マネージャーを選任し、決議を上院に送付した。

上院では16日、弾劾マネージャーが弾劾条項を読み上げ、正式に弾劾訴追決議が提出されるほか、ジョン・ロバーツ最高裁首席判事が弾劾裁判長として就任の宣誓をする。

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