新型コロナウイルス 米国で初の死亡者。イタリア、韓国の特定地域に「渡航中止」勧告へ

ワシントン州で28日、米国で初めて新型コロナウイルス(COVID-19)感染による死亡が確認された。
29日のトランプ大統領の会見によると、死亡したのは50代後半の医学的リスクの高い女性で、中国などの渡航歴はない。感染経路については不明だという。

トランプ大統領は、現在の米国内のコロナウイルスの感染者数は22人だが、今後も増える可能性があると述べた。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の感染を含めると、現在の感染者数は少なくとも64人。これまでに4人(カリフォルニア州2人、オレゴン州とワシントン州で各々1人)の感染源が不明な患者が確認されている。

イタリア、韓国特定地域の渡航レベルを引き上げ

会見ではまた、イランの渡航制限の拡大やイタリアと韓国特定地域への渡航警戒レベルを最高のレベル4(渡航中止)に引き上げる計画が発表された。

新型コロナウイルスの対策担当に任命されたマイク・ペンス副大統領は「大統領は今日、イランへの渡航に関する追加制限を承認した。イランはすでに渡航禁止となっているが、既存の渡航制限を拡大し、イランを過去14日以内に訪れたすべての外国人を含むことにする」と述べた。
さらに、イタリアと韓国の特定地区への渡航をしないよう渡航警戒レベルを最高のレベル4(渡航中止)に引き上げるとし、「コロナウイルスに最も影響を受けているイタリアと韓国の地域に旅行をしないよう勧める」と発表した。

このほかトランプ大統領は、月曜日に世界最大の製薬会社と面会し、ワクチンの開発に関連する話し合いを持つ予定だと明かした。

米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド(Robert Redfield)は「今後より多くの患者が確認されるだろうが、米国での感染リスクは依然として低い。」と繰り返し述べた。感染者の80%は入院を必要としないとし、高齢もしくは基礎疾患のある患者のリスクが高いと述べている。