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エリック・アダムスとは NY市長民主党予備選で当選確実

6月22日に行われたニューヨーク市長選の民主党予備選挙は、元警察官でブルックリン区長のエリック・アダムス(Eric Adams)氏が403,333票(50.5%)を獲得し、当選を確実にした。AP通信が報じた

今回初めて導入された投票システム「ランクド・チョイス・ボーティング」で集計した結果、最後に残ったキャスリン・ガルシア(Kathryn Garcia)前衛生局長は、 現時点で8,426票差(394,907票、49.5%)と僅かに及ばなかった。

ニューヨークタイムズやデイリーニュースの支持を受けたキャスリン・ガルシア候補(Ben Von Klemperer / Shutterstock.com)

ニューヨーク市ではパンデミック後、発砲事件や公共交通機関の犯罪、ヘイトクライムが増加。世論調査では、多くの市民が市長を選ぶ際に、最も関心の高い事項として「公共の安全性」だと回答しており、中道派の候補者に票が集まった。

共和党の候補者では、ガーディアン・エンジェルズの創設者カーティス・スリワ氏が過半数の票(71.8%)を得て、当選を確実にしている。

民主党の登録有権者が共和党の7倍にのぼるニューヨーク市では、民主党予備選が事実上の決戦となる。

アダムス氏が就任した場合、昨年死去したデービッド・ディンキンズ(David Dinkins)氏に次いで、2番目のアフリカ系アメリカ人の市長が誕生することとなる。

エリック・アダムス氏とは

lev radin / Shutterstock.com

エリック・リロイ・アダムス(Eric Adams)氏は、1960年9月1日、ブルックリンのブラウンズヴィル生まれ。食肉処理業の父リロイと、ハウスクリーナーとして働く母ドロシーの間の4番目の息子で、クイーンズのサウスジャマイカで育った。15歳の時、警察官から兄弟とともに暴行を受け、これが後に、ニューヨーク市警察に入ることを目指すきっかけとなった。

ニューヨーク市立大学でデータ処理を専攻して準学士号を取得。その後、ジョン・ジェイ・ カレッジ・オブ・クリミナルジャスティスで刑事司法を学び、学士号を得た。マリストカレッジでは行政学で修士号を取得した。

1984年にニューヨーク市警察学校を卒業し、交通警察局の勤務を経て、ニューヨーク市警察の警察官になった。22年間勤務し、警部まで務めた。警官時代から活動家として注目を集め、1995年に現役警官から成る組織「100 Blacks in Law Enforcement Who Care」を設立し、警官による暴力や人種プロファイルなど、警察の黒人コミュニティに対する取り締まりの改革を訴えた。

2006年にニューヨーク州上院議員に当選。2013年に有色人種で初めてブルックリン区長に選ばれた。2017年に再選を果たしている。

2016年に2型糖尿病を患った。左目の視力を失い、手足の神経障害に襲われたが、植物由来の食事療法を用いて、3カ月で病を改善させた。これをきっかけに、予防医療やウェルネスをニューヨーカーに啓蒙する個人的なミッションをスタート。市のプロアクティブな公衆衛生の取り組みや、学校や健康リスクの高い低所得地域での教育活動の推進に努めている。プラントベースの料理本も発売している。

ポリティコの調査記事をきっかけに、アダムス氏の住まいに関する疑惑も浮上した。アダムス氏は、公式にはプロスペクトハイツにある家を登録しているが、実際には10年以上住んでいなかった。パートナーのトレーシー・コリンズさんと共同でニュージャージー州のフォートリーにコンドミニアムを所有していることから、市の住民ではないのではと疑問の声も寄せられている。

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