トランプ氏のツイッターアカウント復活の可能性?イーロン・マスクが示唆

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イーロン・マスク氏は、ツイッター社がトランプ前大統領をプラットフォームから追い出したのは「極めて愚か」と非難。トランプ氏のアカウント復帰の可能性を示唆した。

ブルームバーグの報道によると、マスク氏は10日、フィナンシャルタイムズの会合で、トランプ氏について質問が及んだ際、「恒久的な禁止は、皆が自分の意見を述べることができるタウン・スクエアとしてのTwitterに対する信頼性を、根本的に損なっている」と主張。排除によって「トランプ氏の発言を止めることにならなかった」と述べ、「右派の間で、増幅するだけだ。それが道徳的に誤っているだけでなく、はっきり言って馬鹿げているという理由だ」と同社の対応を批判した。

マスク氏は、永久凍結すべきでないという考えに関して、共同創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏も同意していることを明らかにした

ドーシー氏も同日、自身のアカウントを更新し、マスク氏に賛同していると投稿。「未成年の性的搾取や、違法行為、スパム、ネットワークの不正操作は許可すべきでないが、一般的な永久凍結は失敗で、機能しない」とツイートした。

なお、トランプ氏は2021年1月6日の議事堂襲撃事件後、さらなる暴力を誘発する危険があるとして、アカウントを永久凍結されている。

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ツイッター”明らかに左派寄り”

マスク氏は前日に投稿したツイートで、「ツイッターには明らかに左寄りの強い偏見がある」と断言していた。

コメントは、トランプ氏について解説した著書「MAGA Mindset」の作者で陰謀論者とされる、マイク・セルノビッチ氏の投稿に対するもの。セルノビッチ氏は投稿の中で、米オンラインニュースRewire News Groupのキャロライン・ライリー記者のツイートを取り上げ、「ほら見て、@elonmusk。ツイッターの人たちが自社規定方針についてまた嘘をついている。今なら認証されたユーザーがアカウント停止の恐れもなく、テロを扇動できる理由を説明してもらえるかもよ」と、ツイッターの規制の運用に疑問を呈した。

ライリー氏は、反中絶団体の本部が襲撃されたと報じられたことに対して、「もっとやって。この人たちは地に落ちて腐りきるまで平和と安全を理解することがない」とコメントしていた。

なおライリー記者のアカウントはすでに削除されており、閲覧ができないが、セルノビッチ氏が投稿したスクリーンショットからは、青色の認証済みバッジが確認できる。

マスク氏はこのフォローアップとして、「以前から言っているとおり、私は国の法律に沿った方針でツイッターを運営したいと考えている。市民が禁止したいと思うことがあるなら、そのための法律を作るべきで、そうでなければ許されるべきだ」とツイート。発言権を左右するのは、ソーシャルメディアの采配ではなく、国の法律であるべきだとの見解を示した。

トランプ氏はスルー?

アカウントが復活した場合、トランプ氏が再びツイッターを利用するかは不明だ。

トランプ氏は今年2月、自ら創設したプラットフォーム「TRUTH Social」のサービスを開始している。4月末に、約2か月ぶりに2度目のメッセージを「トゥルース」(投稿)し、話題となった。

イーロン・マスク氏のツイッター買収報道が流れた後、トランプ氏はFOXニュースの取材に、たとえ可能だとしてもツイッターに戻らず「TRUTH」にとどまると宣言している。

本日も頻繁にトゥルースしているが、マスク氏の発言については、スルーしている。