「答えもらっているかも」トランプ氏、討論会前に不満連発

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大統領選討論会を来週に控え、トランプ氏の不満が止まらない。

討論会は10日、激戦州の一つ、ペンシルベニア州フィラデルフィアで東部時間の午後9時から開催される。時間は90分間。候補者には、質問への回答に2分、反論に2分、フォローアップや説明に1分が与えられる。お互いに質問することは禁じられている。6月の討論会同様、無観客で実施する。

デイリーメールによると、トランプ氏は4日、ペンシルベニア州ハリスバーグで開催されたタウンホールミーティングで、ハリス氏が討論会を主催するABCニュースから「前もって質問を入手しようとしていると聞いた」と主張。「質問だけでなく、回答まで与える可能性もあると思っている。それが彼女の助けになるかは分からないが」と語った。

トランプ氏によると、ハリス氏はマイクの「ミュートの解除」や、着席形式、事前に書いたメモの持ち込みを求めていたという。

AP通信は、討論会のルールについて「トピックや質問内容は、陣営や候補者に共有されない」と伝えている

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トランプ氏はまた、主催者のABCを「不公平な」ネットワーク局と攻撃。「最も不誠実、最も意地悪、最もタチが悪い」などと非難し、ハリス氏が他局での討論会に合意しない可能性があるため、やむを得ず承諾したと述べた。

さらに「彼女の親友がネットワークのトップにいる」「夫の親友はネットワークのトップと結婚した」と親会社のウォルト・ディズニー・カンパニーの主要部門の一つ、ディズニー・エンターテイメントの共同会長、ダナ・ウォルデン氏に言及。かつてABCニュースが公表したウィスコンシン州の世論調査結果について、支持者に投票所に足を運ぶ意欲を失わせる目的があったと根拠を示さずに主張した。

なおハリス氏とウォルデン氏は、長らく親しい間柄にある。2003年にハリス氏がサンフランシスコ地区検事に出馬した際、夫妻で資金調達イベントを主催し、勝利を助けた。2010年のカリフォルニア州司法長官選でも、ハリウッドの友人らが資金調達を後押ししたとされる。2022年にカリフォルニア州ブレトンウッドの自宅で、ハリス氏とともに資金調達イベントを主催している

Wrapは、ウォルデン氏はABCニュースを運営する立場にあることから、最近は資金集めイベントを中止していると伝えている。

ハリス氏は「ミュート」ルールに反対

討論会のルールに関しては、ハリス陣営からも不満の声が上がっていた。

候補者が話している際、一方の候補者のマイクは「ミュート」される。ハリス氏は当初、これを解除するよう求めていた。最終的に了承したものの、候補者同士のやりとりから「トランプ氏を守る役目を果たす」として、ハリス氏が「根本的に不利な条件に置かれることとなる」と主張している。

そもそもミュートの規定はバイデン氏が提案したもの。バイデン陣営は、このルールが、6月の討論会で有権者が「トランプ氏の憤慨を耳にする妨げになったとして、その決定を後悔」しているという。

ハリス陣営は、ミュート中の候補者の発言を明確に伝えるため、ホワイトハウスの記者が会場入りする語っている。