警官ハラスメント系ユーチューバーを逮捕

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ニューヨークで22日、警官をからかう様子を動画で撮影し、SNSに投稿することで注目を集めていたユーチューバーが逮捕された。

ポートオーソリティ警察(PAPD)によると、ドリルラッパーでコメディアンの「フェイマス・リチャード」ことリチャード・シャープ(24)は、ミッドタウンにあるポートオーソリティ・バスターミナルでブラッドリー・デサルボ警官を撮影しようとした。警官は、シャープが銃を用いた強盗未遂事件で指名手配中だと気づき、その場で拘束した。

PAPDは、シャープについて「警官に敵対的な」態度を取るユーチューバーと説明。「彼のカメラマンが逮捕の瞬間を撮影していたかどうか不明だが、われわれは確実に捕えたのでご安心を。なんとも皮肉ではなかろうか?」とSNSに投稿した。

▼フェイマス・リチャード逮捕時の様子

シャープは21日午後4時ごろ、ブロードウェイにあるマリファナ店で、商品の価格をめぐり従業員と口論となり、銃で脅すなどしていた。

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逮捕後、強盗未遂罪で起訴されたが、罪状認否で無罪を主張した。現在は釈放されている。

シャープ被告は今年3月、タイムズスクエアで職務中のアジア人警官に対し、指を差しながら「ブルース・リー似のお前、やってみろ」などと挑発。警官が、その手を払おうとすると、シャープは「押すな」と反発しながら撮影を続けた。動画はSNSで拡散され、差別的な発言が非難を浴びた。

ニューヨークポスト紙によると、ニューヨーク市警察は4月、シャープ被告が警官にハラスメントを繰り返し、銃に触れようとしたことがあるとして、内部通達で警戒を呼びかけていた。5月にもクイーンズで、逮捕時に抵抗したことや、治安びん乱の容疑で逮捕されている。本人は、シカゴのストリートギャング「Black Disciples」の一味だと名乗っているという。