「ブルース・リー、やってみろ」タイムズスクエアでアジア系の警官にハラスメント

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マンハッタンのタイムズスクエアで、アジア系の警官がハラスメントを受ける出来事があった。

29日にSNSに投稿された動画では、警官を指で差しながら「ブルース・リー似のお前、やってみろ」などとからかう様子が映っている。警官が、自分に向けた手を払おうとすると「押すのをやめろ」と繰り返し、撮影を続けた。

ニューヨークポスト紙によると、警官はこの日、万引きを取り締まるため、タイムズスクエア周辺の警備にあたっていた。

警察の組合のトップを務めるパット・リンチ委員長は声明で、この状況は、反警察の政治家や活動家によってつくり出されたものだと指摘。警官への人種差別的なヘイトを助長していると非難した。

2021年には、プロテスターの1人がデモ行進中、アジア系の警官に、人種差別的な暴言をはいたとして、提訴された。

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男は警官を「猫を食べる男」と罵ったうえ、「ソイソース」と言いながら、わいせつなジェスチャーをしたほか、「俺にジュードーチョップをするつもりか?」などと差別発言を繰り返したという。

なお、この訴えは、言論の自由は憲法で保護されているとして、マンハッタンの上級裁判所の判事に退けられた。