日曜日, 7月 5, 2026
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史上最大IPO、スペースX株に早くも議員マネー:米議員の株取引を追う(2026-Week27)

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今週(6月29日〜7月5日)に開示されたSTOCK法報告で最も目を引いたのは、史上最大のIPOとなったスペースX株の取得だ。公開からわずか数日で、金融規制や国防を所管する委員会所属の議員2人が同社株を購入していたことが明らかになった。

スペースXは6月に上場し、約750億ドルを調達。NASDAQ市場で公開価格135ドルを上回る150ドルで取引を開始し、株価上昇に伴い時価総額は一時2兆ドルを超えた。宇宙・通信に加えAI需要への期待も背景に、市場の高い評価を集めた。その後株価は調整し、7月3日の終値は162ドルと、高値からは下落している。

ミューザー議員(共和・ペンシルベニア)、家族名義でIPO直後に購入

ダニエル・ミューザー下院議員は7月2日に提出した報告書で、扶養する子名義でスペースX株(SPCX)を1万5,001〜5万ドルの範囲で取得したことを開示した。購入日は6月15日で、上場からわずか3日後の取引となる。同議員による個別株購入の報告は数年ぶりだ。

ミューザー議員は下院金融サービス委員会に所属し、同委員会の監査・調査小委員会の委員長を務める。証券市場を所管する委員会の中核メンバーによるIPO直後の株式取得として注目される。

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軍事委員会所属のシスネロス議員、運用関与を否定

ギルバート・シスネロス下院議員(民主・カリフォルニア)は、6月18日付でスペースX株を1,001〜1万5,000ドルの範囲で購入した。

同議員が所属する下院軍事委員会は国防総省(DOD)の予算と監督を担う。スペースXは衛星通信や打ち上げ事業でDODの主要契約企業であり、同委員会所属議員による保有は、監督対象企業への投資として関心を集める。

もっとも、シスネロス議員は外部アドバイザーによるプログラマティックな運用が特徴で、今年の取引件数は500件を超える。今回の取引についても、CNBCの取材に、「ファイナンシャルアドバイザーが受託者責任のもとでポートフォリオを管理」しており、「取引を自ら指示したことは一切ない」と関与を否定している。

なお、同議員は日本株の売買も継続的に行っている。6月には味の素(2802)を売却し東京エレクトロン(8035)を購入、さらにソフトバンクグループ(9984)を売却した。米議員による個別の日本株取引は珍しく、幅広い国際分散投資を行う運用方針がうかがえる。

カーティス議員(共和・ユタ)、地方債から仕組み債へ大規模シフト

ジョン・カーティス上院議員は6月30日付報告で、全米各地の地方債23件を一括売却したことを明らかにした。対象はカリフォルニア州やニューヨーク州など複数州にまたがる。

一方で、UBS、JPモルガン、シティグループが組成した仕組み債を3件、合計45万〜75万ドル規模で購入した。安定的な地方債から金融機関のストラクチャード商品への資金移動は、より高い利回りを狙う運用へのシフトをうかがわせる。

その他の主な取引

長年にわたり上院共和党のリーダーを務めたマコネル上院議員(共和・ケンタッキー、規則・行政委員会議長)は配偶者名義でウェルズ・ファーゴ株を購入。

ワグナー下院議員(共和・ミズーリ、金融サービス委員会など)はKKRのプライベート・エクイティを25万ドル超で購入し、Partners Groupの同種資産を売却した。オルタナティブ投資の入れ替えが続いている。

テイラー下院議員(共和・オハイオ)はシェブロンと建材施工大手IBPを購入し、エネルギーと建設関連への投資を継続している。

STOCK法では取引から45日以内の開示が義務付けられている。今回確認されたスペースX株の取得はまだ2件にすぎず、今後の開示でIPO初期に参加した議員がさらに判明する可能性がある。

議員の個別の株取引動向はcapitolowl.comで追跡中。