日曜日, 6月 14, 2026
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米議員の株取引を追跡:東京エレクトロン・ソフトバンクも購入、今週のSTOCK法開示(6月第2週)より

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今週は、上下院あわせて10人の議員が株式や債券の取引を報告した。人数は多くないが、個別日本株(東京エレクトロン・ソフトバンク)の購入など、取引の中身を見るとそれぞれに特徴があり、興味深い週となった。

今回の注目ポイントを見ていく。

まず目立ったのが、シスネロス議員(民主・カリフォルニア)の圧倒的な取引数だ。

6月8日の報告では、5月を中心に90件以上の取引が開示された。2026年に入ってからの累計はすでに509件に達している。1回ごとの金額は1,000〜15,000ドル程度の小口がほとんどで、「少額を広く分散して売買する」スタイルが特徴だ。

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その中で特に目を引いたのが、日本企業である東京エレクトロンとソフトバンクの購入だ。米議員が個別の日本株を買うケースは珍しい。米中対立が続く中で、中国以外のサプライチェーンとして日本企業に注目が集まっている可能性も考えられる。

一方で、電子機器の受託製造を行うフレックス(FLEX)は複数回に分けて売却している。この業界は関税や供給網の変化の影響を受けやすく、そのリスクを意識した動きとも読める。

次に、サラザール議員(共和・フロリダ)の動きも特徴的だ。

この議員は2025年の1年間、取引が一切なかったが、2026年3月に市場へ復帰。その後は積極的に売買を行い、すでに年間取引額は100万ドルを超えている。

今回の開示では、数カ月前に購入した銘柄を短期間で売却する一方で、新たにバイオジェンなどの銘柄に資金を振り向けている。特にバイオジェンはアルツハイマー治療薬の展開が進んでおり、成長期待を見込んだ投資と考えられる。

一方、デルベニー議員(民主・ワシントン州)はまったく異なるスタイルだ。

5月には合計80万ドル以上の債券を購入しているが、株式の取引は行っていない。今回購入したのはトリンブルという企業の社債で、株価が下落している局面でも株ではなく債券を選んでいる点が特徴的だ。

これは、「値動きの大きい株式は避けつつ、利回りは確保する」という比較的慎重な姿勢といえる。

最後に、チップ・ロイ議員(共和・テキサス)。

この議員はエネルギー企業AESIの株式を売却しているが、その背景には配偶者の報酬がある。配偶者は同社から制限付き株式(RSU)を報酬として受け取っており、その一部を売却した形だ。

AESIは直近で株価が大きく上昇しており、利益確定のタイミングとしては自然な動きだ。ただし、議員の家計と特定産業との結びつきが見える点でも注目される。

なお、STOCK法は議員の株取引自体を禁止しているわけではない。1,000ドルを超える取引について、原則30日以内(遅くとも45日以内)に開示することを義務づけている。

こうした情報からは、議員たちがどの分野に注目しているのか、そしてどの程度リスクを取っているのかが垣間見える。市場を見る一つのヒントとして、引き続き注目していきたい。