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未解決連続殺人「ゾディアック事件」50年越しに犯人特定か、民間調査グループが主張

未解決事件の調査を専門とするグループが、1960年代後半にカリフォルニアのベイエリア一帯を恐怖に陥れた連続殺人事件「ゾディアック事件」の犯人を特定したと発表した。

グループは「ケースブレーカーズ」と呼ばれ、元FBI捜査官やジャーナリスト、軍事諜報部員など40人を超えるメンバーで構成される。

犯人とされた男性の名は、ゲイリー・フランシス・ポステ氏。2018年に他界しているという。CNNによると、ケースブレーカーズは、目撃者からの物的および法医学的証拠から特定に至ったとしているほか、ポステ氏の暗室にあった数十年におよぶ写真を確保したとも発表している。

同グループはさらに、1966年にリバーサイド郡で起きた殺人事件についても、ポステ氏が犯人であると発表した。

ゾディアック事件とは

1968年から1969年に起きた一連の事件で、5人の若い男女が殺害された。

最初に事件が起きたのは1968年12月。ヴァレーホにある駐車場で車の中にいた10代のカップルが、ピストルで撃たれ死亡した。

翌年7月、同じくヴァレーホにあるゴルフコースの駐車場で22歳の女性と19歳の男性が複数回撃たれた。一命をとりとめた男性は後に、犯人は、身長175cm前後の20代後半から30代の白人で、丸顔のずんぐり体型の男だと証言している。

事件直後、ヴァレーホの警察は、自分が犯人だと主張する男から電話を受けた。男の凶器に関する話は、犯行に使用された銃と一致。さらに前年のカップル殺害事件の犯人は自分だと主張した。

事件後まもなく、複数の新聞社に、3人を殺害したと主張する人物から手紙が送られるようになった。手紙には犯人しか知り得ない情報が書かれていたほか、暗号文が含まれていた。手紙は、その後5年間に渡って送り続けられることになる。

サンフランフランシスコ・クロニクルに届いた2通目の手紙では、初めてゾディアックという名が使用された。

9月には、ナパの近くで、カップルが刃渡り25cmから30cmのナイフで複数回刺され、22歳の女性が死亡した。被害者の車には、先の2件の殺害事件の日付と丸と十字を用いたサインを含むメッセージが残されていた。

この翌月、サンフランシスコでタクシードライバーの男性が銃殺された。遺体から、財布と鍵が抜き取られ、シャツが引きちぎられていた。事件から2日後、サンフランシスコ警察はゾディアックから犯行声明の手紙を受け取ったが、この中に、血のついたシャツの一部が同封されていた。

暗号が解読

暗号の一部は、カリフォルニアのカップルがほどなく解読に成功。さらに事件から50年以上たった昨年12月、プログラマーやソフトウエア開発者などからなる3人の解読チームが、1969年にサンフランシスコクロニクルに送られた「340暗号文」と呼ばれるメッセージを解読した。2006年から解読に取り組んできたというメンバーのデービッド・オランチャク氏は、専用ソフトエアを使用するなどして解読するプロセスをユーチューブで解説している。

文章には「君たちがわたしを捕まえるのを楽しんでいることを願っている」と書かれ、「私はガス室を恐れていない。なぜなら私をすぐにパラダイス送りにしてくれるからだ」などと記載されていた。

ミステリー小説のような話は、数々の映画やテレビ番組、小説の題材となった。クリント・イーストウッド主演の映画「ダーティハリー」(1971)の悪役スコルピオはゾディアックをモデルとしている。またデヴィッド・フィンチャー監督の「ゾディアック」(2007)は、事件のノンフィクション小説を元に制作された。

これにて捜査終了?

サンフランシスコ警察は、CNNに「捜査は進行中」と回答。「潜在的な容疑者について、話はできない」と述べた。またFBIは「現時点で、共有できる新たな情報はない」と、ケースブレーカーズの発表に否定的な見解を示した。

1966年にリバーサイド郡で起きた殺人事件について、同郡の警察局の報道官は、ゾディアックが犯人ではないのは明らかと否定。両事件には、手書きの犯行声明が送られたこと以外、共通点がないと話している。

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