全米初 民主党 バーモント州知事予備選 トランスジェンダー候補が勝利

バーモント州では14日、州知事選の予備選が行われ、トランスジェンダーのChristine Hallquist(クリスティーン・ハルクイスト)氏が民主党候補に選ばれた。トランスジェンダーを公表し、主要政党の州知事候補となった人物としては全米初となり、11月の州知事選でハルクイスト氏が勝利すると、全米で初めてのトランスジェンダーの知事が誕生することになる。

ハルクイスト氏は、同州の電力会社Vermont Electric Coopで、1998年よりエンジニア兼技術コンサルタントととして働き、2005年からは最高経営責任者として、会社経営の立て直しと気候変動対策のための電力生産の再生可能エネルギーへの転換を推進してきた。

同氏は政策として、同州の再エネ目標の達成や自然、水流の保護のほか、インターネットアクセスの向上、最低賃金の15ドルへの引き上げ、他州と協力によるユニバーサルヘルスケアの基礎づくり、高等教育の無償化などをかかげている。

CNNのインタビューで、政界進出について聞かれたハルクイスト氏は「電力システムで気候変動を解決することに情熱を傾けてきたが、2016年の11月がすべてを変えてしまった。」と語り、トランプ政権誕生に対する危機感がきっかけであることを明らかにした。また、トランスジェンダー候補であることについて、「国家レベルでは、組織的な攻撃は少数コミュニティから始まる」「我々は危機感を抱かなければならない」と語った。また、別のインタビューで、資本主義か社会主義的観点であるかを問われ、「生活賃金や国民皆保険、それこそが文明社会であって、それがなぜ社会主義なのか私はわからない」「社会主義が何か、私は知らない」と、どちらにも偏らない姿勢を示した。

11月に、ハルクイスト氏は現職のフィル・スコット(Phil Scott)氏と、州知事の座をかけて戦う。

バーモント州では昨年11月に、トランスジェンダーであることを公表して民主党から出馬したダニカ・ローム(Danica Roem)氏が当選。トランスジェンダーであることを公表した候補者が州議会選で米国史上初めて当選したケースとして話題となった。