カルバン・クライン ランウェイコレクション事業を終了へ

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米ファッションブランド、カルバン・クライン(Calvin Klein, Inc)社は、ランウェイのカルバン・コレクションを終了すると発表した。米WWDが報じた

さらにミラノオフィスの閉鎖と、ニューヨークでコレクション事業に携わる従業員50人の解雇を明らかにした。ミラノでも50人を解雇する。

カルバンク・ラインは1月、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのラフ・シモンズ(Raf Simons)による、ハイエンドなデザイナーコレクション「CalvinKlein205W39NYC」の終了と、コレクション事業の立て直しを発表していた。

205W39NYC部門の代表、ミシェル・ケスラー・サンダース(Michelle Kessler-Sanders)氏は、7月に同社を退社する予定。スティーブ・シフマン(Steve Shiffman)最高経営責任者(CEO)は、現在の役職にとどまる。

大物デザイナー、ラフ・シモンズは昨年末退任

昨年12月下旬、カルバン・クラインは、同社の目指す新たな方向性と、シモンズ氏の持つクリエティブのビジョンに相違が生じたとして、同氏の退任を発表した。
2016年に就任したシモンズ氏との契約期間は3年間で、8月末までとなっていた。同社は、退任は友好的だとしている。

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カルバン・クラインはシモンズ氏の退任と時を同じくし、ニューヨークの654マディソンアベニューの旗艦店の閉鎖を発表していた。
その後、1月には旗艦店を含む全事業部門で、約100人の従業員を解雇した。

シモンズ氏起用後の売上は、前年比7%増となった。しかし、2018年にはクリエイティブ及びマーケティングに関する支出の増加で、税引前利益が1億4200万ドルから1億2200万ドルへと減少。アナリストの予測を下回っていた。

ハーパースバザーによると、カルバン・クラインがニューヨークで初めてファッションウィークに参加したのは1994年。ケイト・モスなどをランウェイモデルに起用し、ミニマルでクールなブランドとして一斉を風靡した。
今年2月に開催されたニューヨーク・コレクションでは、ショーの開催は見送られていた。