英王室 ヘンリー王子夫妻の戴冠式出席に向け準備

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5月6日にロンドンで営まれるチャールズ英国王の戴冠式について、王室では、ヘンリー王子夫妻の出席を前提に準備が進められているという。英紙テレグラフが伝えた。

ある王室関係者は同紙に対し、ヘンリー王子とメーガン妃の出席を見込んで式典の運営担当スタッフが移動手段などの調整を始めていると明かした。予定外のゲストを後で追加するよりは、後からキャンセルが出る方が「扱いやすい」と考えてのことだという。

ヘンリー王子夫妻のもとには、公式招待状がすでにメールで届いていることが報じられたが、当人たちは出席の有無を未だ明らかにしておらず、様々な憶測が飛び交っていた。

同紙によると、舞台裏で交わされている内容や、2人の長男アーチーくんの4歳の誕生日と戴冠式の時期が重なることなどから、出席は濃厚と考えられている。

さらに、二人はすでに警備の手配を含めて、カリフォルニアからの移動手段を検討中と見られている。一方で、王子が1月に回顧録「SPARE」を発表し王室の内部事情を暴露したことを踏まえ、イギリス国民や王室メンバーが出席をどのように受け止めるか懸念しているという。

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英紙デイリーメールも関係者の話として、ヘンリー王子とメーガン妃の出席を見込んで準備を進めるよう、王室執事局と侍従長局に指示があったと報じている。

出席が決まれば、2人は故エリザベス女王から贈られた邸宅「フロッグモアコテージ」に滞在する可能性がある。王室を離れた2人はフロッグモアコテージのを退去を求められたが、チャールズ国王は、2人に今年の夏までの使用を認めている。

王室側は、式典当日にウェストミンスター寺院を往復する列やバッキンガム宮殿のバルコニーに姿を見せるメンバーを明らかにしていない。バルコニーは現役で公務を担う王室メンバーだけというしきたりであることから、2人が立つことはないと見られる。昨年6月、エリザベス女王の在位70年を祝うプラチナ・ジュビリーでも、2人の姿はなかった。

戴冠式翌日にはウィンザー城でコンサートが開かれるが、2人はこれにも招待されると見られる。ただし、プラチナ・ジュビリーでは、二人が公に姿を現したのはセントポール大聖堂の礼拝に限られ、目立たないようにしていたことを踏まえると、今回もこうした付随イベントへの参加を見送る可能性が高い。