番組プロデューサー、ブルース・ウィリスの病状明かす

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80年代の米人気ドラマ「こちらブルームーン探偵社」(Moonlighting)のプロデューサー、グレン・ゴードン・キャロン氏が、ブルース・ウィリス(68)の現在の病状について語った。

ウィリスは昨年、失語症により俳優業から引退すると表明。家族は今年始め、病状が進行し、前頭側頭型認知症を患っていると明らかにしていた。

友人で現在も親交のあるキャロン氏はニューヨークポスト紙の取材に、「彼ほど人生を楽しんだ人はいない」「並外れた人物」だとウィリスを称賛した。今でも「彼は同じ」と述べつつ、「網戸越しに人生を見つめているようだ」と現在の様子を語った。

同氏によると、会って「最初の1〜3分間ほど」は、相手が誰であるかを認識できるという。ただし「話すことができるわけではない」と明かし、言葉によるコミュニケーションが困難だと説明した。

かつては大変な読書家だったと述べつつ、「今はそれらの言語能力はないが、今でも彼はブルース」であり、「そこにいてくれることを嬉しく思う」と語った。一方で「生きる喜びは失われてしまった」と加えた。

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1980年代に米国で放送された「こちらブルームーン探偵社」で、ウィリスは、探偵のデイヴィッド・アディスン役を好演し、ブレイクした。今月10日よりHuluで番組の配信がスタートしている。キャロン氏は「彼は口に出して言えないだろうが、みなが番組を見れることを嬉しく思っているだろう」と語った。

ウィリスの妻、エマ・ヘミング氏は先月、NBCの番組TODAYに出演し、本人が前頭側頭型認知症について認識しているかどうかについて、「(本人が)把握するのは、難しい」「つらい病気だ」と話していた。

ヘミング氏がSNSに投稿したドラマのイメージ写真に、ファンからは「今まで見た中で最高のドラマ」「配信が待ちきれない」といったコメントが投稿されている。