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「失神チャレンジ」を試みた少女2人が死亡したことに関し、ソーシャルメディア大手TikTokに対する訴訟が、ロサンゼルス郡上級裁判所に提起された。

「失神チャレンジ」は、首をしめて、酸欠で気絶するまでどれくらいかかるかを試すもので、TikTokなどで出回り、これを真似る少年少女らが相次ぎ、問題視されている。

ララーニ・エリカ・ウォルトンさん(8歳)は昨年7月、「失神チャレンジ」の動画を繰り返し見た後、寝室で、首に巻いたロープを使ってベッドからぶら下がった状態で見つかった。アリア二・ジェイリーン・アロヨさん(9歳)は昨年2月、飼い犬のリードからぶら下っているのを父親が発見。病院に緊急搬送して蘇生を試みたが、すでに脳のすべての機能が失われていた。

ロサンゼルスタイムズによると、遺族を代表するソーシャルメディア犠牲者法律センターは、二人に危険なトレンドをプッシュしたTikTokは、中毒になるように設計されており、収益最大化の名の下に、少女や保護者に十分な安全機能を提供していないと主張。訴状で「致命的な失神チャレンジが、アプリ中に拡散され、アルゴリズムが、特に子供たちにチャレンジを提供していたことを知っていたのは疑いがない」と指摘し、「迅速に重要な対応をとって、拡散を止めなければ、子供の間でより多くの負傷者や死者がでることを知っていた、または知っているべきだった」と非難した。

二人以外にも、未成年者で失神チャレンジをして死亡するケースが数多く報告されているという。

同紙によると、TikTok側はこれまで「失神チャレンジ」がアプリのトレンドであることを否定している。さらに、古くから「首絞めゲーム」で死亡する子供がいると指摘しているほか、「失神チャレンジ」のハッシュタグを検索からブロックするなど、対策を講じている主張している。

SNSの危険なチャレンジはこれに止まらない。洗剤を食べる「タイド・ポッド・チャレンジ」、スプーンいっぱいのシナモンパウダーを60秒間で飲み込む「シナモンチャレンジ」、ジェル・ボールをエアソフトガンに入れて他人に向けて発砲する「オービーズ・チャレンジ」、3人が一組となり、このうちの1人の足を蹴って倒れさせる「スカルブレーカー・チャレンジ」など、流行のチャレンジを真似て重大な事故につながるケースが近年後を絶たない。