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高級住宅地に「スケスケの豪邸」ビリオネアの建築計画に住民反発

億万長者がマンハッタンの高級住宅地に、総ガラス張りのペントハウスの建設を計画。地域住民の一部から、景観を損ねるとして、反対の声が上がっているという。

建設を予定しているのは、アッパーウエストサイドのセントラルパークウエスト歴史地区(6-16 West 77th Street)にある高級住宅ビルの最上階。
建物は、1927年に完成したネオルネッサンス様式の建築物で、近くには、ニューヨーク自然史博物館があり、セントラルパークを見渡すことができる。

6sqftによると、現在はピンク色のしっくいで造られたペントハウスがあり、フェミニスト作家のナンシー・フライデー氏が、2017年に亡くなるまで所有していた。

その後2018年に、ヘッジファンド会社パーシング・スクエアの経営者、ビル・アックマン(Bill Ackman)氏が、約2,200万ドルで購入した。
アックマン氏は現在、妻のネリ・オックスマン(Neri Oxman)と子供とともに、自然史博物館の隣にある歴史建造物「ベレスフォード」(The Beresford)に居住している。

アックマン氏は、著名な英国の建築家ノーマン・フォスター (Norman Foster)氏や、5番街のアップルストアを手がけた「Foster + Partners」と共同で、2年以上かけて、ガラス張りの2階建ペントハウスを建設する計画を立てた。

アッパーウエストサイド ビリオネア ペントハウス
Foster+ Partners, courtesy of the Landmarks Preservation Commission
アッパーウエストサイド ビリオネア ペントハウス
Foster+ Partners, courtesy of the Landmarks Preservation Commission
アッパーウエストサイド ビリオネア ペントハウス
Foster+ Partners, courtesy of the Landmarks Preservation Commission

この計画について、建築物や歴史地区の保護に務めるニューヨーク市の歴史建造物保存委員会が16日、ズームで公聴会を開き、住民の代表者からの意見を求めた。

建築家のフォスター氏は、ペントハウスは、米国の著名な建築家フィリップ・ジョンソン氏が設計したコネチカット州にある「ガラスの家」からヒントを得たものだと説明。自治体から既に建設の承認が出ていることや、デザインは「穏やか」で「恭しい」ものだと話した。

反対派で、セントラルパークウエスト歴史地区の創設者スーザン・シモンズ氏は、「ただのガラス箱」、「ぶざま」、「景観に不釣り合い」などと批判。さらに「セントラルパークを望みたいなら、(ミッドタウンにある超高層ビル)One57に引っ越せばいい」などと皮肉を述べたという。

なおアックマン氏は2015年、One57のペントハウスを100億円以上(9,150万ドル)で購入している。

シモンズ氏はさらに、「もし今後、イーロン・マスクが、セントラルパークの眺めが、より素晴らしいからといって、ダコダハウスの上にガラス箱のペントハウスを作りたいと言ったら、それを許可するのか」と述べ、悪しき前例になると、異議を唱えた。

アッパーウエストサイド ビリオネア ペントハウス
Foster+ Partners, courtesy of the Landmarks Preservation Commission

公共放送の番組司会者として知られるビル・モイヤーズ氏は「1人の虚栄心によって、街のソウルが損なわれる」と指摘。ニューヨークタイムズの取材に対し、ガラスのペントハウスから放たれる夜の光や、セントラルパーク周辺のスカイラインに与える影響について、懸念を示した。

なおアックマン氏は、過半数の住民は建設計画を支持しており、「少数株主」が異議を申し立てていると反発している。

委員会はこの日の承認を見送り、フォスター氏らに、通りから見えにくくするなど、計画を変更するよう求めた。


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