バイデン氏再選の確率は50%以下、オバマ氏元側近

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オバマ元大統領の選挙戦略官で、ホワイトハウスで大統領上級顧問をつとめたデイヴィッド・アクセルロッド氏は、バイデン氏が再選を果たす見込みは「五分五分」あるいはもっと悪い可能性があると語った。

同氏は先日、X(旧ツイッター)の投稿で、バイデン氏は出馬を再検討するべきと進言していた。バイデン氏は、一連の投稿に対してプライベートの会話で「厄介者」と呼ぶなど、不快感をあらわしたと報じられている。

アクセルロッド氏は、ニューヨークタイムズのコラムニスト、モーリン・ダウド氏の取材に「彼には50-50の可能性があると思うが、それ以上ではない。少し悪いかもしれない」と予測。「自然を騙すことができると考えているかもしれないが、それは非常に危険だ」と語った。

史上最高齢で大統領になったバイデン氏は明日で81歳になる。ニューヨークタイムズの最新の世論調査では、「有能な大統領であるには高齢すぎる」と考えている回答者の割合は70%以上を超えた。同調査は、再選の鍵を握る激戦6州の有権者を対象に実施されたもので、バイデン氏の支持率は5つの州でトランプ氏を下回っていた。

アクセルロッド氏はまた「彼らが私が厄介者だと思うことは気にしない」と述べつつ、「彼らが世論調査が間違っていると思っていないことを願っている」と懸念を示した。

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ホワイトハウスのジャンピエール報道官は7日の会見で、世論調査の結果を疑ってかかる必要があると主張していた。会見では、2022年中間選挙で予想に反してレッド・ウェーブが起きなかったことや2012年大統領選の世論調査で、オバマ氏は支持率でミット・ロムニー氏に遅れをとっていた点を指摘した。

なお、5日に公表されたCBSニュースの世論調査では、回答者の51%がトランプ氏に投票すると答えた。バイデン氏は48%だった。

NBCニュースが今月10日から14日にかけて行った世論調査では、同社の調査としてはじめてトランプ氏の支持率(46%)がバイデン氏(44%)を上回った。