トランプは終わった:ロシアTV司会 健康不安説をネタに

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ロシア国営放送の看板司会者が、”トランプ健康不安説”に飛びついた。

ウラジーミル・ソロヴィヨフは8月31日放送の冠番組「Sunday Evening With Vladimir Solovyov」で、ここ最近騒がれているトランプの「手のあざ」に言及。「世界は、ああトランプの手にあざがあるなんて騒いでいるが、エリザベス女王だってあざがあった。そして彼女は死んだ」と述べると、「あざがあろうがなかろうが人は死ぬ。それだけのこと。トランプはもう終わった」と言い放った。

続けて「トランプがゴルフする映像は2ヶ月前のものだ」と根拠を示さずに主張。「JDバンスが何かあれば準備ができていると言っているぞ」と、副大統領の発言を持ち出して健康不安説を煽った。

攻撃は健康面にとどまらない。中国で開かれた上海協力機構サミットを「西側覇権の崩壊の証」だと豪語し、「トランプは“名誉欧州大統領”なんて自慢してるが、誰も彼に従っていない」と揶揄。

米印関係の悪化にも触れ、「自分を“世界の大統領”だと思っている男からの電話に、インドの指導者は応じなかった。彼は中国に飛び、中国の指導者と会った。それが新しい地政学マップだ」と、トランプの影響力の低下を強調した。

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ニューヨークタイムズは、両国の関係悪化には、関税交渉の背後で、トランプがインド・パキスタンの停戦を自分の手柄にしてインド側の怒りを買ったこと、モディ首相がトランプのノーベル平和賞獲得への支持を拒否したことが「極めて重大」な役割を果たしたと報じている。トランプは6月の電話会談後、モディ首相に「何度」も連絡を試みているが話し合いは実現していないという。