滑走路で旅客機が恐怖のニアミス、ニューヨークJFK空港

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ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ国際空港の滑走路で13日、離陸前の旅客機2機が衝突寸前の距離まで接近するトラブルがあった。乗客乗員にけがはなく、米連邦航空局(FAA)が詳細を調査している。

トラブルがあったのは13日午後8時45分ごろ、離陸前に滑走路を走行中だったドミニカ共和国行きデルタ航空1943便の客室乗務員が、交差する誘導路から横切ってきたアメリカン航空機に気づいた。CNNの報道によると、デルタ機には乗客乗員151人が乗っており離陸直前だったが、パイロットが急ブレーキをかけ、アメリカン航空機から300メートルほどの距離で停止したという。

↓フライトトラッキングサイトに表示された問題発生時の様子(赤色がアメリカン)

FAAは、管制官が「出発機の前を別の旅客機が横切ろうとしたのに気づき」、離陸停止を指示したとしている。乗客や乗務員は全員無事でけがはなかった。

デルタ航空はニューヨーク・ポスト紙に対し、1943便の出発は翌朝に振り替えられ、乗客にはホテルの部屋が無償で提供されたと説明。声明で「顧客と乗務員の安全は常にデルタ航空の一番の優先事項」だと述べた。

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アメリカン航空側はコメントを出していない。

米航空情報サイト「フライトアウェア」によると、アメリカン航空106便は英ロンドンのヒースロー空港行きで13日に定刻どおり出発し、現地時間翌14日朝に到着したという。