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3日、ロンドン発ニューヨーク行きのヴァージンアトランティック航空で、副操縦士が資格を満たしていないことが判明。離陸から約40分後、ヒースロー空港に引き返す出来事があった。

ニューヨークポスト紙によると、2017年に入社した副機長は、「最終評価」が完了していなかった。さらに、17年間勤め、数千時間の飛行経験があった機長も、トレーナーとしての資格を有していなかったと伝えている。ただし両者共に、飛行機を操縦する資格は取得しており、航空規則に違反はなかったとしている。

ヴァージンアトランティック航空は、今回の問題について「勤務当番に関するエラー」があったと発表している。

同社の広報担当者は、飛行機がヒースロー空港に引き返した後、「熟練した機長と共に飛行していた資格のある副操縦士は、ヴァージンアトランティック航空のトレーニング・プロトコルを全面的に遵守する新たなパイロットに交代した」と説明。操縦士の交代によって、目的地への到着が2時間40分遅れたとして、乗客に謝罪した。

なお到着が4時間以上遅れた場合、遅延に伴う補償金を受け取ることができるが、今回は対象外だったという。乗客からは、航空会社の事務的なミスによるものだったとして、不満の声が上がっているという。

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