トランプ大統領と環境少女がツイッターバトル ラウンド2

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12日朝、トランプ大統領は、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)がタイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことについて「まったくばかげている」とツイート。続けて「グレタはアンガーマネージメントに取り組んでから、お友達と古き良き映画でも観に行ったほうが良い。落ち着いて、グレタ。」と述べた。

2016年に「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたトランプ氏は、今年はルディ・ジュリアーニ氏やナンシー・ペロシ下院議長らとともに最終選考まで残っていた。

16歳の少女に対する大人気ない発言に、民主党議員らが批判の声を寄せた。

2020年大統領選の民主党有力候補のジョー・バイデン前副大統領は、「どこの大統領がティーンエイジャーをいじめるてるんだ」とツイート。「リーダーになるのがどういうことか、グレタさんから少しは学ぶことがあるだろう」とたしなめた。

ティム・ケイン上院議員(民主党)は「16歳の子を攻撃する以外にやることはなかったのか」とツイート。同日、下院司法委員会では、前日に続いてトランプ氏に対する弾劾決議案の審議を行っていた。

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マキシン・ウォータース下院議員(民主党)は、メラニア夫人を攻撃。「子供はご法度でしょう。ご主人に”Be Best”について言い聞かせて、気候変動と戦う輝かしく、勇気あるティーンエイジャーを攻撃しないで、自分がアンガー・マネジメントを受けるよう告げなさい。」とツイートした。

メラニア夫人は、ファーストレディとして自ら主導するプログラム「Be Best」の課題の一つとして、子供のネットいじめの問題に取り組んでいる。先週、トランプ氏の弾劾決議案の審議に関し、下院司法委員会の公聴会に出席した法学者のパメラ・カーラン教授が息子のバロンくんについて言及すると、夫人はツイッターで非難声明を発表。「未成年の子供はプライバシーを保護するべきで、政治に巻き込むべきではない。」と述べ、「公衆の面前で行った、非常に怒りの込もった、明らかにバイアスのかかった迎合的発言を恥ずべき」と厳しく非難した。

一方、トランプ氏の選対陣営は、トゥンベリさんの顔をトランプ氏に入れ替えたパロディを投稿。「トランプ氏を差し置いてパーソン・オブ・ザ・イヤーは他にいない」とツイートした。

トランプ氏がトゥンベリさんに絡むのは初めてではない。今年9月、トゥンベリさんが国連気候行動サミット2019」で、世界各国のリーダーを前に怒りの込もったスピーチを行うと、トランプ氏は「彼女は明るいそして素晴らしい未来を待ち望む、とってもハッピーな少女のようだ。お目にかかれてよかった!」と皮肉を述べた。これに対してマスコミが非難の声を上げる中、トゥンベリさんはツイッターのプロフィールを「明るいそして素晴らしい未来を待ち望むハッピーな若い少女」と変更し、大統領に応戦した。

再びトランプ氏からから揶揄されたトゥンベリさんは、今回もプロフィール変更で対抗。
現在のプロフィールは「アンガー・マネジメントの問題に取り組むティーンエイジャー。今、友達と古き良き映画を楽しんでるところ」となっている。