「完全なルーザー」トランプ氏、ロバート・デ・ニーロに反論

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トランプ前大統領は3日、授賞スピーチで自身を非難した俳優ロバート・デ・ニーロを「完全なルーザー」などとSNSで罵った。

マーティン・スコセッシ監督の新作映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」に出演したデ・ニーロは先月27日、マンハッタンで開催された「ゴッサムアワード」に出席。ゴッサム・ヒストリカル・アイコンとクリエイター・トリビュート賞を受賞した。

壇上で、原稿のトランプ氏に関する一節が省略されていることに気づき、スピーチを中断。客席に向かって「冒頭が編集され、カットされている」と述べ、携帯電話を取り出し、読み上げた。

デ・ニーロは「真実はオルタナティブ・ファクトに置き換えられ、陰謀論や醜いものに駆り立てられている」と指摘。この現象は、教育の場だけでなく、映画業界にも蔓延しているとして、俳優ジョン・ウェインのかつての発言(先住民から土地を奪ったのは「過ちではなかった。彼らは身勝手にも自分たちのものにしようとしていた」)を非難した。

続けて「嘘はペテン師の持ち球の一つ」と述べ、トランプ氏に言及。「在任中、3万回もわれわれに嘘をついた」とこれまでの言動を糾弾した。さらに、主催者側がスピーチに変更を加えたことについて、「全くなんてことをしてくれるんだ」と不快感をあらわにした

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この発言に、トランプ氏は自身のTruth Socialのアカウントで反論。「評判ガタ落ちで、才能が大幅に低下したデ・ニーロは、汚らわしく不快な言葉を使うのでさえ、プロンプターを使用しなければならないほどだ。われわれの国に対し実に無礼」と投稿した。

アカデミー賞を失墜させた愚かどもと共にスクリーンから消え去ったと述べ、「他人ではなく、とっちらかった自分の人生に集中すべきだ。完全なるルーザー、世界が見守り、笑っているぞ」と皮肉った。

なおデ・ニーロは、職場でいじめや性差別を受けたとする元助手グラハム・チェイス・ロビンソン氏から提訴されていた。ニューヨークの裁判所は先月、デニーロの制作会社「カナル・プロダクションズ」に対し、120万ドル(約1億7600万円)の損害賠償の支払いを命じている。