トランプ大統領 新型コロナの国内状況「良くなる前に悪化する」

トランプ大統領は21日、ホワイトハウスで行った記者会見で、国内の新型コロナウイルスの状況は「悪化するだろう」と見通しを述べた。

トランプ氏は「残念だが、良くなる前に、おそらく悪化するだろう。」と述べ、「言いたくないことだが、これが現実だ」と語った。

トランプ氏はまた、マスク着用やソーシャル・ディスタンシング、手洗いのほか、若者に混雑したバーを避け、「スマートになるように」などと呼びかけた。またポケットからマスクを取り出し、着用に慣れたと述べた。

厳しい見通しを述べる一方、ワクチンについて「誰もが考えるよりもずっと早く」開発されると、楽観的な見通しを示した。またウイルスは「消滅する」と、これまでの主張を繰り返した。

トランプ氏が新型コロナウイルスに関する定例会見を実施するのは4月以来。この間、感染者の急増は、単純に検査回数の増加によるものと述べるなど、問題の軽視ととられる発言を繰り返していた。マスクについては4月、疾病対策センターのガイドラインに従うよう推奨する一方、「私は着用しないことを選ぶ」と否定的な姿勢を示していた。今月に入り初めてカメラの前で着用したほか、20日のツイートで、マスク姿の画像とともに「多くの人々が、マスクを着用するのは愛国的だと述べている」と投稿。着用拒否の姿勢を転換し、話題となった。

感染急拡大〜支持率低下

米国内では南部や南西部、西部で感染が急拡大している。

ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国内ではこれまで380万人以上が感染し、14万1,118人が死亡した。CNBCの報道では、テキサス州で20日、7日間の死者数の移動平均が118.57人となり、前週から39%増加、新規感染者数は平均1万572人で、前週から15%上昇した。フロリダ州では7日間の死者数の移動平均は113.57人で、前週から59%増加した。入院患者数は、34州で増加を続けている。

感染拡大に伴い、トランプ氏の新型コロナウイルスの対応に関する支持率も低下している。ABCニュースとワシントンポスト紙による最新の世論調査では、トランプ氏の対応について、60%が不支持と回答。支持は38%だった。(前回5月の調査では、支持46%、不支持53%)

FOXニュースの7月の調査では、回答者の86%が感染拡大に懸念を示し、51%がウイルスは「まったく制御下にない」と回答。前月調査の33%から18%上昇した。

トランプ氏の会見について、ジョー・バイデン前副大統領陣営のスポークスパーソン、アンドリュー・ベイツ氏は「台本を読み上げて、よくなる前に、悪化すると発言した直後に、ウイルスが単純に”消滅する”という嘘に立ち戻った。思い込みは、何千万の無実の米国民に致命的な結果をもたらした。」と批判した。