トランプ氏捜査、一族企業の幹部が大陪審に証言

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トランプ・オーガニゼーションの幹部が、マンハッタン地検が招集した「特別な大陪審」に証言をしたことがわかった。ABCニュースが、直接事情を知る人物の話として伝えた。

召喚されたのは上級副社長兼会計監査役のジェフ・マコニー(Jeff McConney)氏で、同社の従業員としては初めてだという。トランプ氏は2004年に出版した「Trump: Think Like a Billionaire」の中で、マコニー氏を「すばらしい仕事をしている」と称賛し、「企業の収益を、自分のお金であるかのように扱っている」と述べていた。

ワシントンポスト紙は先月25日、マンハッタン地区検事局が、トランプ氏、トランプ氏の企業またはその幹部の起訴・不起訴を決定するために「特別な大陪審」を招集したと伝えた。

マンハッタン地検では、トランプ・オーガニゼーションの特定の資産の価格が、銀行や保険会社を欺くような方法で操作されなかったか、また、不当な資産評価を通じて税制上の優遇措置を受けていなかったかなどについて調べを進めていると伝えられている。これに加えて、捜査の一環で、アレン・ワイセルバーグ最高財務責任者などの幹部に対して、本来の給与に加えて支払われた手当てに関して、適切な税が収められていたか捜査をしているとみられている。

マンハッタン地検の元検事補ダニエル・アロンソ氏は、捜査にとって、最高財務責任者や会計監査役の取引における知識や意図を明らかにすることが重要だと指摘。さらに「報道されているように、アレン・ワイセルバーグがターゲットならば、毎日報告をして仕事を共にする会計監査役の証言を求めることは当然だ」と述べた。

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ワイセルバーグ氏の息子バリー氏の元妻ジェニファー氏は、マンハッタン地検から聴取を受けており、ABCニュースに対して、子供の学費から自動車、トランプオーガニゼーションが支払ったとされる家族のアパート代について事情を聞かれたと話している。