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非難殺到 コーチが売れ残ったバッグを切り裂いて破棄?

切り込みが入った米高級ブランド「コーチ」(Coach)の新品バッグや財布、シューズの動画がSNSで話題となっている。

TikTokに動画を投稿したのは、ニューヨークに溢れる過剰浪費の問題を調査する「トラッシュ・ウォーカー」ことアナ・サックスさん(@thetrashwalker)。

サックスさんは、複数の切り裂かれたバッグなどを紹介しながら、これが「コーチのポリシー」と説明。サックスさんによると、同社は従業員に対し、使えないよう売れ残りの商品に意図的にキズを入れるよう指示しているという。
商品を破壊するのは「税控除」のためと指摘。税の支払いを逃れるため「誤って壊されたものと同じ”税制の抜け穴”」を利用していると非難した。

さらにサックスさんは、コーチは修理サービスを宣伝するなど「循環型経済やサステナブルを気にかけている」と矛盾を指摘。「上場企業にも関わらず、この件については情報が開示されていない」と皮肉を述べた。

なお切られた商品は、ダラスにあるショッピングモールで破棄されていたものを発見したTikTokユーザー(Dumpster Diving Mama)さんから買い取ったものだという。

@thetrashwalker

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♬ Waltz of the Flowers – The Nutcracker – Pyotr Ilyich Tchaikovsky

動画は5日間で250万回以上再生され、大きな反響を呼んでいる。コメント欄には「他のブランドのバッグを買うことにした」「ぜんぜん循環型じゃない」「企業の貪欲さで、地球が破壊されている」「シェルターに住む人に寄付するべき」などの意見が投稿されている。

これに対しコーチは11日、SNSで声明を発表。商品が破棄されている件に対して、「現在、店頭に返品された商品や、キズのついた商品を破棄するのを停止している」と否定。「Coach (Re)Loved」プログラムなどを通じ、再利用の最大化を追求していると述べた。
さらに、昨年は5,500万ドル(約62.5億円)相当を超える商品を、低所得の家庭や、再就職を目指す人々に寄付したことをアピールした。

なお商品を破棄しているのはコーチだけではない。Voxは2018年、バーバリーなどのラグジュアリーブランドやH&M、ナイキが、ブランドの価値や独占性を保存するため、売れ残った商品を破棄していると報じている。

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