王室に悲しい知らせ エリザベス女王のいとこの娘婿 トーマス・キングストン氏が45歳で死去

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英王室マイケル・オブ・ケント王子・王女の娘レディ・ガブリエラの夫、トーマス・キングストン氏(45)が死去した。

Peopleによると、死亡したのは25日、場所はグロスターシャー州で、午後6時過ぎに救急隊が出動したという。死因は現時点で明らかにされていない。事件性はないとみられている。

王室の報道官は、国王と女王はトーマス氏の訃報を受けていると明らかにし、「マイケル・オブ・ケント王子と王女、トーマス氏を知るすべての人々と共に、愛する家族の一員の死を深く悼んでいる」と発表している。

トーマス氏の両親らは、ガブリエラ夫人に代わり「最愛の夫で、息子、兄弟であったトーマス・キングストンの死を深い悲しみとともにお知らせします。トムは彼を知る人々の人生を明るくする類い稀な人物でした。彼の死は家族全員にとって大きな衝撃です。彼の死を悼んでおり、プライバシーを尊重するようお願いします」と声明を発表した。

キングストン氏が役員を務めるプライベートエクイティファーム、ダベンポート・キャピタルによると、同氏は外務省からキャリアをスタートし、イラクで「政府支援の紛争解決プロジェクト」のマネージャーを務めた。デイリーメールは、自爆テロなど何度も危険な状況をくぐり抜けた経験があると伝えている。

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キャサリン妃の妹のピッパ・ミドルトン氏と親しく、2011年には交際報道が流れた。二人は現在も良い友人関係だったという。

故エリザベス女王の従兄弟にあたるマイケル・オブ・ケント王子(81)の唯一の娘のレディ・ガブリエラ・ウィンザーと婚約を発表したのは2018年9月。ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式からほぼ1年後の2019年5月18日にウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で挙式が執り行われた。

式は、エリザベス女王とフィリップ殿下、アン王女、アンドルー王子とヨーク公爵夫人セーラ・ファーガソンらに加えて、長男アーチー王子が生まれ父親になったばかりのヘンリー王子も出席した。午後のレセプションは、当時ヘンリー王子とメーガン妃が暮らしていたフロッグモア・コテージで開催された。

ガブリエラ夫人は現役の王室メンバーではなく、王位継承の順位は56番目になる。

公式説明によると、夫人はロンドン・マガジンに寄稿するライターで、芸術および保護分野でラテンアメリカの企業に協力している。シンガー・ソングライターでもあり、2020年に非営利団体Playing For Change Foundationの認知向上キャンペーンの一環で、ジャズ曲『Out of Blue』と『Bam Bam』を作曲、収録している。

米国のブラウン大学で比較文学の学士号を取得した後、オックスフォード大学で社会人類学の修士号を取得している。

キングストン氏の訃報が流れた27日、マイケル・オブ・ケント王子・王女は聖ジョージ礼拝堂で開催された故コンスタンティノス2世の追悼式に出席した。ウィリアム皇太子が「個人的な理由」で急遽出席を取りやめたと伝えられたが、これはキングストン氏の死とは無関係とみられている。