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マーティン・スコセッシ監督「アイリッシュマン」NY映画祭でワールドプレミア。批評家が絶賛

第57回ニューヨーク映画祭(NYFF)27日が開幕し、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督の「アイリッシュマン」(The Irishman)のワールドプレミアが行われた。

同作品は、第二次世界大戦の退役軍人で、現在はドライバーとして働くフランク・シーラン(Frank Sheeran)が犯罪組織のボス、ラッセル・ブファリーノ(Russell Bufalino)や全米トラック運転手組合(International Brotherhood of Teamsters)のジミー・ホッファ(Jimmy Hoffa)社長との出会いを通じ、殺し屋やフィクサーとして暗躍するかたわら、組合組織の幹部として、のし上がっていく様を描く。

スコセッシ作品最長の同作品は、上映時間が約3時間半(209分)。年老いたフランクが、人生を振り返る形式でストーリーが語られる。

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スコセッシ作品のテーマでもある男同士の友情や裏切り、暴力、罪と孤独、贖罪などが描かれる。
同作品は、作家チャールズ・ブラント(Charles Brandt)のノンフィクション「I Heard You Paint Houses」を元に制作された。脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のスティーヴン・ザイリアン(Steven Zaillian)が手がけている。

『ミーン・ストリート』や『タクシードライバー』など多数のスコセッシ作品に主演するロバート・デニーロ(Robert De Niro)がフランク役を演じる。ラッセル役を『グッドフェローズ』でオスカーを受賞したショー・ペシ(Joe Pesci)、ジミー・ホッファ役をアル・パチーノ(Al Pacino)が演じる。
『タクシードライバー』で共演したハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel)もカメオ出演する。
スコセッシ監督は、最新のデジタル技術を用いて主演俳優らを若くしたり、老人へと変貌させており、彼らの7変化も見所の一つだ。

批評家から称賛相次ぐ

プレス試写直後、批評家からは作品やキャストを絶賛する声が相次いだ。

IndieWireの批評家エリック・コーン(Eric Kohn):「アイリッシュマンは、メディアの師匠によるグレイテスト・ヒッツのようだ。もちろんポジティブな意味でね。」

映画批評家クリス・エヴァンジェリスタ(Chris Evangelista):「傑作だ。面白くて、壮大、なによりもメランコリーだ。年を重ね、レガシー、死の定めに直面するスコセッシだ。私は最後涙したかもしれない、そうでないかもしれないが。」

amNewYork批評家のロバート・レヴィン(Robert Levin):これはマスターピースだ。以上。

ブレッド・アーノルド(Brett Arnold)「即座にマーティン・スコセッシの犯罪クラシック映画となった。期待するもの全てが詰まった。いやそれ以上。デニーロ久々のベスト。ペシはスクリーンを輝かせた。ジミー・ホッファ演じるアル・パチーノがケネディーのことを叫ぶシーンで最高潮に達した!」

映画口コミサイトのRottenTomatoesでは、28日現在40以上の批評が掲載されているが、100%の批評家が良いと評している。

ニューヨークタイムズのA.O.スコット(A.O. Scott)は、「アイリッシュマンは、男性たちの友情の変遷に、感情的な中心を見出すことができる。スコセッシのギャング作品の中でも最も感傷的で、それゆえ胸を打たれる。」と評価。さらに「この20年間映画に出演していなかったペシとデニーロがスクリーン上で共演しているのを見ると、あなたは芸術のパワーを信じるだろう。」と述べた。

VOXのアリッサ・ウィルキンソン(Alissa Wilkinson)は、「作品には、人生を振り返る年老いた男性の視点による成熟が描かれている。活発さ、皮肉や面白さがあるだけでなく、時に、主人公だけでなく、監督自身による告白や神への祈りが感じられる作品。」と評した。ラストについて「あなたが誰をどのように愛し、どのように扱ったかを問うものだ。われわれ全員が直面する問い、人生は本当に価値あるものだったか?を投げかける。」と述べた。

「アイリッシュマン」は Netflixで配給される。米国では11月1日から限定劇場で公開され、27日から ストリーミング配信される。

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