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反ワクチン活動組織と結託?オンライン医療サービス企業がイベルメクチン、ヒドロキシクロロキンで大儲け

ワクチンに反対するグループとオンライン医療サービス事業者が協力し、数万人に効果のない薬やコンサルテーションを売りつけていたことがわかった。患者らが支払った額は少なくとも1,500万ドル(16億6,000万円)に上るという。インターセプトが報じた。

反コロナ規制、反ワクチン活動家として知られる医師、シモーヌ・ゴールド氏が率いるグループ、アメリカズ・フロントライン・ドクターズ(AFLDS)は、フォロワーに遠隔医療サイト「SpeakWithAnMD.com」で問診票を入力し、90ドルを支払うよう誘導。これを受け、同サイトの「AFLDSが訓練した医師」が、電話診察を行い、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンや、抗寄生虫薬のイベルメクチンなど、コロナ治療や予防に効果が証明されていない薬を処方した。薬のデリバリーは、オンラインファーマシーのRavkooが行った。

インターセプトは、SpeakWithAnMDにプラットフォームを提供するCadenceHealth.usとRavkooの数十万人の記録を入手したとしている。データは、匿名のハッカーから持ち込まれたという。

今年7月から9月、CadenceHealthのデータベースに登録された28万1,000人の患者のうち90%がAFLDSの紹介によるものだった。インターセプトは、SpeakWithAnMDに支払われた診察代の合計は670万ドルと算出している。代金は患者に直接請求されており、保険会社を使用したものはごくわずかだった。

昨年11月から今年の9月の間、Ravkooが扱った処方箋は34万件で、薬代は推定で850万ドルに上るという。処方薬の46%がヒドロキシクロロキンとイベルメクチンで、30%がアジスロマイシンまたはジンク(亜鉛) だった。いずれも、反ワクチン活動家らが、新型コロナの治療薬または予防薬として盛んに推奨している。

AFLDS結成の下地になったのは、2020年5月にトランプ氏の選挙キャンペーンの上級スタッフと共和党の活動家グループの間で行われた電話会議だったといい、ここでは「極めてトランプ氏に寄った」医者を探して、テレビに出演させるなどして、経済再開を優先するトランプ氏の政策を擁護する計画が話し合われたという。

この翌月、カリフォルニアの医師免許を持つゴールド氏は、右派の政治活動組織から多額の支援を受けて、アリゾナ州で非営利組織「Free Speech Foundation」を設立。この組織のプロジェクトの一環でAFLDSがスタートした。

ワシントンポスト紙によると、ゴールド氏が最初に注目を集めたのは、昨年5月にトランプ氏に送った公開書簡だった。この中でゴールド氏は、経済閉鎖を「大量の死傷者事故」と呼び、医師として、ヒドロキシクロロキンがコロナの治療に効果があると考えているなどと主張した。

この書簡は、7月にAFLDSを中心に開催された記者会見へとつながり、右派メディアが配信した会見の様子は1,400万人が視聴した。さらに会見のビデオはドナルド・トランプ・ジュニア氏がツイートし、トランプ氏自信もリツイートした。

ゴールド氏はこのほかにも、ワクチンを「実験的な生物剤」と呼んだり、ワクチンの方がウイルスそのものよりも危険だなどと主張している。

なおゴールド氏は、1月6日にトランプ支持者らが議事堂に乱入した際、自身も中に入り逮捕されている。

SpeakWithAnMDの親会社であるEncore Telemedicineの広報担当者は、インターセプトの取材に、反ワクチン運動とは関係がないと答えるなど、AFLDSとのつながりを否定している。

ただしNBCは、AFLDSのサイトに設置された「医者に連絡」ボタンをクリックするとSpeakWithAnMdのホームページに誘導され、このサイトにはAFLDSのロゴが目立つように配置されていると伝えている。

Ravkooのアルペシュ・パテル最高経営責任者は、SpeakWithAnMdとAFLDSとの取引を8月に打ち切ったと話したという。処方箋の量が「おかしいくらい」増え、対応能力を超えたからだと理由を説明した。しかし同社についても、NBCは、AFLDSの広告では「パートナー」と表記されていたと報じている。

ヒドロキシクロロキンに関し、米国立衛生研究所(NIH)は使用を推奨しないとしている。世界保健機関のガイドライン策定グループは、新型コロナの予防に使用しないよう「強く推奨する」としており、感染者に対しても有意義な効果はないとの見解を示している。

イベルメクチンについて、食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルスの治療目的の使用を認めていない。動物用の薬を使用して医者にかかるケースが相次いでいることから、同局は先月、「君たちは馬や牛じゃない」と使用を止めるよう異例の警告を発した。ニューヨークタイムズによると、最近1,600人以上の治験参加者に対し14件のイベルメクチンの研究が行われたが、コロナの予防や症状の改善、死亡率が低下する効き目があるという証拠は得られていない。

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