一般教書演説2019 白で統一の女性議員。その理由は?

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トランプ大統領は5日夜、2019年一般教書演説(State of the Union address)を行った。民主党の女性議員らは、白い服で参加した。

白は、20世紀に起こった女性参政権運動を象徴する色で、下院民主党女性作業部会(the House Democratic Women’s Working Group)が、これらの運動に連帯を示すため、議員らに着用を呼びかけた。

「婦人参政権を示す白を着用することは、全米の女性との連帯を表す、敬意を込めたメッセージだ。また苦労のうえ勝ち取った権利は、手放さないと宣言することでもある。」とロイス・フランケル(Lois Frankel)民主党議員はCNNに語った。

トランプ大統領の娘、ティファニー・トランプ(Tiffany Trump)さんも白を着用しており、SNSではその意図について様々な憶測が飛び交った。

過去にも服のカラーで連帯を表明

タイム(TIME)によると、2017年に開催された大統領演説でも議員らは、女性問題の支援を表明するため白を着用した。
2018年の一般教書演説では、同部会はセクハラ問題の#MeTooやタイムズ・アップ(Time’s Up)ムーブメントへの連帯を示すため、黒色の服を着用しようと、両党の男女議員に呼びかけた。

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ニューヨーク州から出馬し、史上最年少の女性下院議員として当選を果たしたアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)議員は、先月の就任式で白を着用。ツイッターで「私の前に道を切り開いた女性たち、これからの全ての女性たちに敬意を示すため、白を着用した。」と述べた。

コルテス議員は今年の一般教書演説で、米国境警備隊からの拘束中、病気で死亡したグアテマラ出身の少女ジャクリン・カール(Jakelin Caal)さんのピンバッチをつけて議会に参加したことも話題となった。