岸田総理 ホワイトハウス公式晩餐会へ、気になるメニューは?

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ホワイトハウスでは10日、国賓待遇として訪米中の岸田総理夫妻を迎え公式晩餐会を催す。

ニューヨークタイムズによると、晩餐会のテーマは「春の恵み」とされ、桜や牡丹の飾り付けを施し、最後はポール・サイモンのパフォーマンスで締めくくる予定だという。

バイデン政権にとって公式晩餐会は今回が5回目。開催前日、ジル夫人がホワイトハウス社会事業担当のカルロス・エリゾンドとともにメニューと装飾を下見した。

ホワイトハウス歴史協会によると、19世紀初頭の公式晩餐会は外国の国家元首や君主を招くものではなく、大統領の閣僚と議会、高官らを讃えるイベントだった。ホワイトハウスの公式晩餐会に初めて出席した君主はハワイのカラカウア国王で、1874年にユリシーズ・グラント第18代大統領夫妻が主催した。

同協会のブログによれば、公式晩餐会は準備に最低6ヶ月間を要する。ゲストリストから招待状、メニュー、座席の配置にいたるまで、ファーストレディと国務省、ホワイトハウス社会事業担当官が細心の注意を払う。

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古くは長いバンケットテーブルが使用されてきたが、ジャクリーン・ケネディ夫人によって円卓が採用されるようになったという。

ワシントンポスト紙によると、アメリカ産の食材を使用し、ゲストの国の料理の要素を取り入れたメニューを提供するのがバイデンスタイルだという。

前菜のサラダは紅芯大根、グレープフルーツ、アボガド、きゅうり、シソの葉の天ぷらを添えたサーモンで、ホワイトハウスの料理長、クリステタ・カマフォード氏は「両国の素晴らしい発明」であるカリフォルニアロールに触発されたものだと説明している。

メインの熟成リブアイ・ステーキには、ししとうバター、そら豆とモレル・マッシュルーム、シポリーニのフリカッセ、ごま油のサバイヨンが伴う。

デザートメニューには、塩キャラメルのピスタチオケーキ、抹茶のガナッシュ、チェリーのアイスクリーム、ラズベリードリズルとある。日本酒はないものの、ワインはオレゴン州ウィラメット・ヴァレーのワイナリー、リングア・フランカのシャルドネ、アーガイル・ワイナリーのロゼ、ワシントン州コロンビア・ヴァレー、ロング・シャドウズのピルエットをふるまうとされている。