腕と足を失い死亡、エジプト紅海沿岸で女性がサメ被害

エジプトの紅海沿岸で3日、外国人女性2人がサメに襲われ、死亡する事故があった。

犠牲者の一人、オーストリア国籍のエリサベス・サワーさん(68)は、人気リゾート地ハルガダの沖合を遊泳中に襲われた。泳ぎ始める前、夫に「すぐに戻ってくる」と告げていたという。

英紙インディペンデントによると、サワーさんを襲ったのはアオザメかヨゴレザメと考えられている。片方の腕と足を食いちぎられ、すぐに民間病院に搬送されたが、急激な血圧低下による心不全を発症し、死亡した。

SNSに出回っている動画では、桟橋で人々が見守る中、サワーさんとみられる女性が、投げ込まれた救助具に向かって赤く染まった海の中を泳ごうとする様子が撮影されている。

サワーさんは以前、オーストラリアで緑の党の議員を務めたことがあるという。情報筋によると、現在はエジプト人男性と結婚しており、過去5年はエジプトで暮らしていた。

この後、サワーさんが襲われた場所から200メートルほど離れた地点で、もう一人の女性がサメに襲われて死亡した。名前は明らかにされていないが、ルーマニア人の旅行者とみられている。

この地域でサメが人を襲う事故は稀とされているものの、近年、発生件数は増加傾向にあるという。2020年には、観光で訪れていたウクライナ人の12歳の少年が、腕と脚を失う事故があった。紅海では2018年、チェコの旅行者が襲われて死亡したほか、2015年にもドイツ人観光客が死亡している。

スキューバダイビングの名所としても知られる紅海沿岸のシャルム・エル・シェイクでは2010年、海水浴客5人がサメに襲われ、うち1人が死亡している。