米シェイクシャック 週4日勤務を試験導入

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ニューヨーク発のグルメバーガーチェーン店シェイクシャック(Shake Shack)が、週4日勤務を試験的に導入していることが分かった。
ブルームバーグが、投資家向けカンファレンス向けのランディ・ガルッティ(Randy Garutti)最高経営責任者(CEO)の話として報じた。

現在米国の失業率は歴史的な低水準により、人材の獲得競争が激化し、労働力の確保が難しい状況となっている。
同社では、新たな就業制度が、就労希望者を惹きつけることを期待している。
ガルッティCEOは、現在ラスベガスの一部の店舗で、週4日勤務を導入していると述べ、「誰もレストラン業界でどうなるかについては把握していない。もしそれがわかれば、大きなチャンスとなる。」と述べた。

マーケットウォッチによると、労働統計局の統計では、ホスピタリー分野における離職率は2年連続で70%を超えた。33%以上のレストランは人員配置が困難な状況となっている。
アロハ・ホスピタリティー(Aloha Hospitality)もアラバマ州のレストランのマネージャークラスの従業員に対し、週4日勤務を導入することを発表している。

注目を浴びる週4日勤務

ニュージーランドの金融サービス企業、パーペチュアル・ガーディアン(Perpetual Guardian)社が、給与を維持し、勤務日を週5日から週4日に変えたところ、20%生産性が向上する結果となったことから、週4日勤務が注目を浴びている。

コンサルティング会社のデロイトとKPMGは、週40時間の労働は義務づけるものの、フレックス制度の利用で、週4日勤務も可能としている。

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Robert Halfnnnが、1,500人の労働者と600人の人材部門に調査を行った結果、66%の労働者は週4日以下の勤務を希望しているが、それらを選択肢として提供する企業は17%にとどまる。また別の調査結果では、43%の企業は特定の従業員に週4日勤務を許可しており、10%の企業は、ほぼ全従業員に対して週4日勤務制度を採用している。