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ナッシュビルXmas爆発事件 容疑者を特定か

テネシー州ナッシュビルのダウンタウンでクリスマスの早朝にキャンピングカーが爆発した事件に関し、捜査当局者らは26日、現場から10マイルほど南東にある町アンティオークにある家を捜索した。

ABCニュースによると、捜査官らは、現場で発見された遺体が、この家の居住者ではないか調査している。情報筋によると、捜査対象の人物は、アンソニー・クイン・ワーナー(Anthony Quinn Warner)氏だと話している。

CBSニュースは、ワーナー氏は63歳の白人だと伝えており、グーグルマップでワーナー氏の住所に写ったキャンピングカーが、爆発した車と類似していたと報じている。

ダグラス・コルネスキFBI特別捜査官の発表によると、事件後、捜査当局には500件の手がかりが寄せられていた。

またCBSのレポートによると、捜査関係者は、AT&T、または他のビルやインフラが爆発の標的にされた可能性について調査していると話しているという。

ナッシュビルの中心地で爆発が起きたのは25日早朝。発砲の通報を受け、警察官らが現場に到着すると、間もなく停車中のキャンピングカーから奇妙な警告音声が流れ始めた。車の窓は服とブラインドで覆われていたという。

ナッシュビル警察のジョン・ドレイク署長の話によると、音声は15分以内に爆発する可能性を警告するものだった。SNSに出回っている現場近くの防犯カメラによるのものとみられる動画では、「このエリアから直ちに避難しなさい。このメッセージが聞こえているなら、直ちに避難せよ」と、避難を呼びかける録音メッセージが流れた後、爆発音と同時に画面が閃光に包まれる様子が撮影されている。

メトロポリタン・ナッシュビル警察が公開した爆発したキャンピングカー
爆発を警告する録音音声が流れる映像

警察が現場に到着したのは朝6時頃。銃撃の代わりにキャンピングカーを目にした警察官は、爆発物処理班に連絡した。警察官は複数人で、ドアからドアを叩き、住人に避難を求めた。

キャンピングカーは6時30分に爆発した。事件後の映像には、あたり一体が瓦礫で覆われ、外壁が破壊されたビルや複数の車両が燃える様子が映されている。

爆発で3人が軽傷を負ったほか、事件後、現場近くで遺体が発見されたと報じられていた。

現場近くにはAT&Tの建物があった。ワシントンポスト紙によると、テネシー州のビル・リー知事(共和党)は、爆発によって起きたインターネットや携帯電話サービスの破壊、ビジネスへのダメージが甚大で、州単体で対応することは不可能だとして、トランプ大統領に政府による支援を求めた。

リー知事はトランプ氏への書簡で、爆発について「自動車爆弾」による「攻撃」だと述べ、政府による経済および物理的支援を解放する緊急災害宣言を発行するよう求めたという。

リー知事によると、爆発によってテネシー州全域のAT&Tネットワークが破壊され、ケンタッキー州とアラバマ州の一部にも影響が及んでいる。住宅用電話と携帯電話、911のコールセンター20箇所が破壊され、ビジネスと政府の機能が妨げられるなどの被害が出ている。

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