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トランプ親族になりすまして金儲け その手口は?

ニューヨーク南部地区の連邦地検は8日、クラウドファンディングサイトやトランプ前大統領の親族になりすましたSNSのアカウントを通じて架空の政治組織への寄付を呼びかけ、数百人から金をだましとったとして、ペンシルバニア州在住のジョシュ・ホール被告を通信詐欺と身元詐称の罪で起訴したと発表した。

有罪となった場合、最大で禁錮22年の実刑判決を受ける可能性がある。

裁判所に提出された資料によると、詐欺は少なくとも2019年9月から2020年12月まで行われていた。

ホール被告はこの間、ソーシャルメディアに当時大統領だったトランプ氏の親族の名前や写真を使用したアカウントを作成。投稿やメッセージを通じて、これらの人物が自身を支持しているように見せかけ、架空の政治組織への寄付を呼びかけた。

2020年7月には、トランプ氏の弟の故ロバート氏の名前と写真を使ったアカウントを設定。「ジョシュは素晴らしい仕事をしており、彼をフォローして支持してほしい」と投稿するなどして、架空の政治組織への募金を呼びかけている自身のアカウントへ誘導をはかっていた。

ロバート氏が8月15日に死去すると、今度はトランプ氏の息子バロン君になりすましたアカウントを作成し、盛んにメッセージを投稿した。8月23日の投稿では「友人でパートナー」だと主張し、「ジョシュはすばらしい愛国者で、われわれの偉大な国のためにすばらしいことをしている。彼は私の完全な支持を得ている」と投稿した。ロバート氏のアカウントと同様に、自身のページに誘導していた。

2020年9月にはクラウドファンディングサイトで募金キャンペーンを立ち上げた。キャンペーンページで、トランプ氏の再選を支持する政治組織の「草の根運動やイベント、商品企画」のための資金と謳い、金を集めた。

運営側は繰り返して資金の使途に関する記録の提出をもとめたが、一度も提出がなかったため、12月にホール被告のアカウントを閉鎖した。

検察は、ホール被告は一連の詐欺を通じて数百人から数千ドルを集め、自身の生活費に使用していたと主張している。

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