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第91回アカデミー賞 視聴者数11.5%増の2960万人。要因は?

米ABCで24日放送された、第91回アカデミー賞の授賞式の視聴者数は、昨年に比べ11.5%上昇し、2960万人となった。
昨年の視聴者数は、2654万人で過去最低を記録。今年は増加したが、昨年に次ぎ、過去2番目に低い数字となる。

司会役に内定していたコメディアンのケヴィン・ハート(Kevin Hart)が、過去の同性愛者に対する差別発言が原因で、降板を発表した。今年は司会者なしで進行されたが、影響は見られなかったようだ。

増加の要因は?

映画芸術科学アカデミーは昨年8月、視聴者数の低下を懸念し、人気作品部門を新設した。(具体的な基準が示されておらず、『ブラックパンサー』などの作品が、作品賞ノミネートから除外される可能性もあるとして、批評家からの多くの批判を浴び、後に取り下げられた。)

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放送時間は、編集やメイクアップなど4部門の発表を編集し、後に放映することで、前年よりも41分間短い、3時間13分に短縮された。

人気映画賞は廃止されたが、昨年米国で最もヒットした作品の中から3作品が作品賞にノミネートされた。北米で興行収入7億ドル(約775億円)を達成した『ブラックパンサー』と、興収2.13億ドル(約232億円)の『ボヘミアン・ラプソディ』、興収2.1億円(約232億円)の『アリー/スター誕生』は、各々受賞を果たしている。

視聴率を測定するNielsenは人種などのデータは明らかにしていないが、indiewireは、『ブラックパンサー』やスパイク・リー監督のノミネートが黒人の視聴者数を増やしたと分析している。

クイーンとアダム・ランバート(Adam Lambert)によるオープニングパフォーマンスのほか、ジェニファー・ハドソンや、ベッド・ミドラー、ハイライトとなったレディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる「Shallow」のデュエットは、SNSで大きな話題となった。

これまでに最も視聴者数が多かったのは、『タイタニック』が作品賞を受賞した1998年の第70回アカデミー賞で、5725万人が視聴しており、ピーク時には程遠い。『タイタニック』は、オスカー前に興行収入6億ドル(660億円)を記録している。

Foxニュースは、今年の授賞式に関して「オスカーはほとんどのアメリカ人が見ていない、気にもかけない映画に敬意を払っている」と題した論説を掲載。スターの不在や、観客を一致団結させる作品のノミネートがないこと、政治的偏見のある人々が会場に集まり、受賞者の政治的パフォーマンスの場となっていると非難した。

視聴率の低下は、アカデミーの収益にも影響を与える可能性が大きい。ニューヨークタイムズによると、アカデミーの年間収入1億4800万ドル(約164億円)のうち、テレビ放映料が83%となっている。
現在アカデミー賞を放映するABCは、2028年まで1年につき7500万ドル(約83億円)で放映権を獲得しており、昨年のCM放映料は30秒間で280万ドル(約3億1千万円)といわれるている。

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