NY市警察、降車拒否のホームレスを殴打し引きずり下ろす。地区検事が調査へ

ニューヨーク市の警察官が、地下鉄にいたホームレスの男性に殴るなどの暴行を加え、逮捕していたことが分かった。

15日にリーガル・エイド・ソサエティーが公開したボディカムの映像では、降車を拒否する男性の顔面を、警察官が複数回殴り、車両から強制的に引きずり降ろす様子が撮影されている。警察官はその後、男性にスプレーをかけ、手錠をかけた。床に倒し、首を絞める様子も確認できる。男性は顔から血を流し、「息ができない」と何度も訴えている。その後、複数の警察官がかけつけ、男性の所持品を検査した後、救急隊員がストレッチで搬送した。

NBCニュースによると、暴行を受けた男性は、元美容師のジョセフ・トロイアノ(Joseph Troianos)さん(30)。2018年に万引きで逮捕され、ライカーズ島に収監された経歴がある。パンデミック期間中、ホームレスのシェルターで感染する恐れがあったため、地下鉄で寝泊まりしていたという。

トロイアノさんは、複数の座席を占領し横たわっていたため、MTAの規則違反だとして、警察官から忠告を受けた。警察側は、トロイアノさんが別の車両に移動し下車を拒んだため、強制的な手段を取ったと主張している。

トロイアノさんは警察官に軽傷を負わせたとして、第2級暴行罪および逮捕時の抵抗の罪で起訴された。

公開されたビデオを確認したマンハッタン地区検事の広報担当者は、警察官の負傷は、トロイアノさんによる過失ではないと述べ、起訴を却下すると発表。また警察側に違法行為がなかったか調査を行っていると述べた。

この出来事は先月25日、6トレインの51ストリート駅で発生した。トロイアノさんの代理人は、拘束時に警察官が首を絞めたと主張。過剰な暴力だとして、関与した警察官を解雇するよう求めている。