第100回NYCベテランズデーパレード。トランプ大統領がスピーチ

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11日、ニューヨーク市では毎年恒例のベテランズデーパレード(Veterans Day Parade)が開催された。第100回目となる記念の式典には、トランプ大統領が現職の大統領として初めて参加し、スピーチとリースを捧げた。

ニューヨーク出身のトランプ大統領はスピーチの冒頭「ニューヨークに帰ってきて、”アメリカのパレード”に初めて参加する大統領になることができて本当に光栄だ」と述べた。

「それぞれの戦争の退役軍人のみなさん。あなた方が成し遂げた栄光は、時間とともに偉大になるばかりだ。この都市は、あなた方の存在によって輝き、この国家はあなた方に永遠に負うところがあるのだ。」と語りかけた。

また「ここニューヨークは退役軍人パレードを始めるにふさわしい」と述べ、「建国の初期から、ニューヨークはアメリカの精神を示し、われわれの国家の大胆で果敢な物語の中心であり続けている」と語った。続けて、独立戦争における1776年のイギリスの艦隊の到来や、第一次世界大戦で活躍したハーレム・ヘルファイターズ、ロストバタリオンや第69歩兵連隊、第二次世界大戦でニューヨーク港から大量の物資と人員を乗せた船が戦地に赴いたことに言及。2001年同時多発テロについて、「揺るぎない勇気と砕ける事のない精神、さらに海よりも深く、炎よりも激しい、鉄よりも強固な決意」を世界に示したと称えた。

さらに「世界ナンバー1のテロリスト指導者に裁きを下した。」と先月のイスラム国指導者のバグダディ容疑者の急襲作戦について触れ、「ナンバー2も死んだ。ナンバー3に狙いを定めている。恐怖の支配は終わりを迎え、われわれの敵はおびえて逃げ回っているのだ。」と語った。

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会場外では喝采とブーイング

Veteransday Parade
©mashupNY

式典の開催されたマディソン・スクエア・ガーデン付近では、トランプ氏の支持者と反対派が多数訪れた。選挙スローガンの「Make America Great Again」や「TRUMP2020」のフラッグを降る人の一方、「IMPEACH」(弾劾)、「Lock Him Up」(牢屋にぶちこめ!)などのメッセージボードを掲げた反対派が集まった。

Veteransday Parade
©mashupNY

ピュー研究所(Pew Research Center)の調査によると、57%の退役軍人がトランプ大統領の軍隊の指揮を支持しており、パレードに参加する退役軍人にもトランプ氏の支持者は多く見られた。

トランプ氏はパレードが財政危機に陥った際、多額の寄付を行っている。ニューヨークタイムズによると、1995年には35万ドルを寄付し、パレードの共同議長として名を連ねた。また、ベトナム戦争戦没者記念碑建設のために、これまでに100万ドル以上を寄付しているという。

Veteransday Parade deblasio
デブラシオニューヨーク市長©mashupNY

ビル・デブラシオ市長(Bill de Blasio)はパレード前の式典で、自身の父親が第二次世界大戦の退役軍人で、自殺で死亡したと語った。デブラシオ市長は「彼は自分からは求めなかったが、助けを必要としていた。」と述べ、「われわれは全ての退役軍人への責任を負っている。たとえ一晩であってもホームレスになることがあってはならない。」と語った。ニューヨーク市は10日に、退役軍事人のメンタルヘルスのアウトリーチや治療などを拡大する支援プログラムを発表している。

辞任を発表したジェームズ・オニール(James O’Neill)警察委員長 ©mashupNY
民主党のチャックシューマー上院院内総務 ©mashupNY
アンドリュー・クオモ(Andrew・M・Cuomo)ニューヨーク州知事©mashupNY
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