NY市ブルックリンに映画スタジオ建設計画。RFPを要請

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1日、ニューヨーク市は映画・テレビ産業の発展のため、ブルックリンに撮影スタジオの建設計画を発表した。ニューヨーク市経済開発公社 (NYCEDC) と、ニューヨーク市長室メディア・エンターテインメント部門(MOME)は、デベロッパーや企業に対し、サンセットパークの20万平行スクエアフィートのスペースを開発するため、リクエスト・フォー・プロポーザル(RFP)を行うと発表した。

映画産業などの文化振興プロジェクトの施設を建設する「メイド・イン・ニューヨーク・キャンパス」(MiNY Campus)の構想は、現在のビル・デブラシオ政権の発案によるもの。市が1.36億ドル(約150億円)を投資し、サンセットパークのウォーターフロント、ブッシュターミナル(Bush Terminal)を、ファッション産業や映画・テレビプロダクション産業の中心地として開発する計画だ。この建設により、1,500人の雇用が創出されるという。

増加するNYでの映画製作

Varietyによると、ニューヨークで行われた映画やテレビドラマの製作に関して、2022年まで年間4.2億ドル(約460億円)までの税額控除を認めている。
この数ヶ月間では、エドワード・ノートン(Edward Norton)監督・主演の「マザーレス・ブルックリン」(Motherless Brooklyn)や、テレビドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」(The Marvelous Mrs.Maisel)や「ビリオンズ」(Billions)などの撮影が行われるなど、ニューヨークでの撮影は増加している。

アリシア・グレン(Alicia Glen)副市長は、ハリウッドで非難されている映画産業におけるジェンダー間の平等や、ダイバーシティを向上させるようなアイデアを希望するとしている。
RFPの提出期限は、11月2日となっており、8月15日に、希望する業者への内覧会が開催される。早ければ2019年に建設を開始し、2020年にオープンを迎える予定となっている。