米軍 アイアンマンスーツの開発を計画?元ネイビーシールズ隊員

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米海軍特殊部隊の退役軍人、クリスティン・ベック氏は人気ポッドキャスター、ジョー・ローガンの番組「ジョー・ローガン・エクペリエンス」に出演し、アイアンマンにヒントを得た特殊スーツの開発計画に携わった経験について語った。

スーツは、正式にはTALOS(Tactical Assault Light Operator Suit、戦術攻撃軽量オペレータースーツ)と呼ばれるもので、2012年に開発計画が発足し、マサチューセッツ工科大学のエンジニアと陸軍戦闘能力開発コマンド、企業や学術研究機関が参画した。

2014年にプロトタイプの完成が間近であると報じたCBSの記事によると、当時の統合特殊作戦コマンドのトップ、ウィリアム・マクレーヴン氏は、2018年夏までに実戦での使用を目指しているとしていた。(計画は2019年に終了している)

同記事はまた、スーツは、暗視機能を搭載した360度カメラや怪我を感知するセンサー、傷を封じる泡状物質、防弾機能に加え、最終的には完璧な外骨格も備えるだろうと伝えている。

ベック氏は番組で、プロジェクトの初期段階に関わったと明かし、当時の参加者はごく少数で、「Canivore(肉食動物)」などの名で呼ばれていたと語った。

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計画の存在に驚いたローガンが素材について尋ねると、「すべての種類のマテリアルだ。チタンからカーボン、ファイバーなど、すべてトップのものだ」と答えた。

外骨格型スーツのようなものかと聞かれると、「そうだ。非常に強いもので、数千ポンドのものを持ち上げたり、多くのことができる」と話した上で、もし使用されることになれば、兵士を輸送する飛行機や軍用車両、ボートなど、軍の装備すべてが変わることになるだろうと語った。

ベック氏は、TALOSは自身が関わったプロジェクトの一部に過ぎず、「非常に技術的だったから、多くの国立研究所で働いた」とし、各施設では現在も「軍や民間の限界を押し広げる」研究が進められていると語った。

「アイアンマンは、もはや機密扱いではない」と述べる一方で、「これに関わった一部の人々は、いまだに機密とされており、彼らが現在進めていることもおそらく機密だろう」と、なんらかの計画が継続している可能性を示唆した。