NY市地下鉄 やっとプラットフォームへのクーラーの導入検討を開始

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ニューヨーク市の地下鉄を運営するMTAが、各駅のプラットフォームへのエアコンの導入の検討を開始した。

MTAは声明で「極度の暑さの状況が増えており、今後数十年間で気候変動の影響によりさらなる増加が予想される」と説明。製造メーカーや下請企業に対して「地下鉄駅、特にプラットフォームの乗客が利用するゾーンを冷却する革新的な方法に関する情報を求める」と呼びかけた。

ニューヨークの地下鉄の夏場の駅構内は、尋常ではない暑さに見舞われる。2018年にシンクタンクが実施した調査では、地上の温度が30度の日、ユニオンスクエア駅で40度を記録した。この日に2番目に高かったのは59st-コロナバスサークル駅で38度、3番目は34st-ヘラルドスクエア駅の37度だった。

状況はさらに悪化する恐れがある。

気候変動に関する市の諮問機関は、2030年代には32度を超える日が現在よりも最大で3倍増え、熱波の回数は4倍近くに達するとの予想を示している。

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なおMTAは今回の提案条件に「費用対効果」の高さに加えて、「2040年までに温室効果ガス排出量を85%削減する公約に沿った低排出ソリューション」を求めるとしている。