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元側近 マイケル・コーエン氏「トランプ氏は人種差別主義、詐欺師、いかさま」

違法な献金や脱税、議会への偽証などの罪で3年の実刑判決を受けたトランプ大統領の元個人弁護士、マイケル・コーエン氏は27日、監査政府改革委員会の公聴会で、42名の委員に対し、約8時間にわたって証言を行なった。

証言では、コーエン氏が違法な政治献金で有罪となったポルノ女優への性的関係の口止め料支払いを巡る、トランプ氏や家族、関係者が関わりや、ウィキリークスによる民主党メール流出やトランプ・ジュニア氏とロシア人弁護士らとの会談に関し、トランプ氏が事前に知っていたことなどの詳細が語られた。さらに、ロシアのトランプタワー建設を巡るロシア側との交渉について時期を偽証するよう、トランプ氏の弁護士から指示があったことや、トランプ氏のビジネスに関する脱税目的の資産価格の操作、過去の人種差別的な発言など、証言は多岐にわたった。

冒頭声明でコーエン氏は、トランプ氏を「人種差別主義者」、「詐欺師」、「いかさま」と呼び、フィクサーとして10年以上にわたりトランプ氏に加担してきたことについて後悔の念を述べた。議会に対して謝罪を述べ、「前回はトランプ氏を守るために議会に出席したが、本日はトランプ氏の真実を話すために参りました」と語った。

マイケル・コーエン 27日証言キーポイント

トランプ氏の違法行為疑惑 ニューヨーク州南部連邦検察が新たな捜査

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公聴会では、ロバート・モラー特別検察官によるロシア捜査とは別に、ニューヨーク州南部地区の連邦検察局が、トランプ氏による何らかの違法行為について、捜査を進めていることが明らかとなった。

ラジャ・クリシュナムルティ(Raja Krishnamoorthi)議員(民主党)から、昨年初秋にトランプ大統領または代理人と接触した際の内容について聞かれ、コーエン氏は「この件については、ニューヨーク州南部連邦検察が捜査中で、話さないよう求められている」と回答。さらに「まだ我々が話していない、トランプ大統領に関する犯罪、または違法行為について知っているか」と聞かれると、「はい」と断言しつつ、捜査中の事案のため、回答することができないと述べた。

ウィキリークス民主党メール流出 トランプ氏は事前に認識

冒頭声明でコーエン氏は、「民主党全国委員会のメールが公開される前に、トランプ氏は知っていたのかと、多くの人々から聞かれるが、答えは”イエス”だ」と述べた。

2016年7月、コーエン氏はトランプ氏のオフィスで、ロジャー・ストーン氏とスピーカーフォンで話すトランプ氏の会話を聞いた。ストーン氏は、ジュリアン・アサンジと電話したと述べ、数日内に、ヒラリークリントン陣営にダメージを与える大量のメールが公開されると語った。コーエン氏によると、トランプ氏は「すばらしいじゃないか」と答えたという。

トランプ大統領はこれまでウィキリークスの計画については事前に知らなかったと主張している。またトランプ氏とストーン氏の両氏ともに、ウィキリークスの計画について話し合ったことはない、としている。

脱税疑惑

アレクサンドリア・オカジオーコルテス議員(民主党)は、トランプ大統領が保険会社に資産価値を過大に報告したことを知っているかと質問。コーエン氏は知っているとし、自分以外に知る人物として、トランプオーガニゼーションのアレン・ワイセルバーグ財務最高責任者(Allen Weisselberg)の名を挙げた。

昨年、コーエン氏の捜査を進めていた連邦検察は、ワイセルバーグ氏に刑事免責を与えたとされる。

続けて、コルテス議員は「委員会は、どこでこの件についてさらなる情報を得ることができますか?財務諸表とタックスリターンを比較のためにレビューする必要があると思いますか?」と質問。コーエン氏は同意を示した。

さらにコルテス議員は、フロリダやニューヨークにあるトランプ氏のゴルフコースについて資産価格を過小に報告していたとする、ワシントンポストの記事に言及。トランプ氏がどうやってこれらを行ったか質問されると、コーエン氏は「資産価値を低く評価して、税務署に控除のリクエストを提出する」と答えた。

ポルノ女優への口止め料支払いを巡る関与

コーエン氏は、ストーミー・ダニエルズ氏(本名:ステファニー・クリフォード)に支払ったトランプ氏と性的関係の口止め料についても詳細を語った。

コーエン氏によると、トランプ氏はコーエン氏の個人ファンドから口止め料13万ドルの支払いをするよう指示した。

支払いに対し、コーエン氏は、複数回にわたって払い戻しを受けた。チェックのうちの一つはトランプ氏のサインで出され、そのほか、ワイセルバーグ氏や息子のトランプ’・ジュニア氏の名前で小切手が切られたという。なお、ワイセルバーグ氏が「支払いが何かを隠す」ため、12ヶ月に分割して支払うことを決定した。

また大統領就任から約1ヶ月後の2017年2月、トランプ氏はコーエン氏をホワイトハウスに招き、13万ドルの払い戻しを約束したという。トランプ氏は「心配するな、マイケル、君の1月と2月の払い戻しのチェックはまもなく届くから」と語った。その後、約束通りに7万ドルのチェックがコーエン氏に届いた。

トランプ大統領はダニエルズ氏との関係について否定を続けている。しかし、口止め料支払いが明るみに出たのち、トランプ大統領はコーエン氏に電話で「払い戻しについては知らない、私の行動についても知らなかった」と述べ、嘘をつくよう指示したという。

なお、支払いについても知らないと述べてきたが、昨年5月、トランプ氏の代理人を務めるルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は、コーエン氏に13万ドルの経費の払い戻しをしたことを認めた。

モスクワトランプタワー建設計画の偽証

コーエン氏は、2017年に議会に提出した文書について、トランプ大統領の2人の弁護士がレビューをし、モスクワのトランプタワー計画に関して編集をしたと語った。

なおコーエン氏は、タワー建設計画のロシア側との交渉時期について、実際よりも早く終了していたと議会に嘘の報告し、有罪となっている。

コーエン氏の文書をレビューした弁護士は、度々テレビにも登場するジェイ・セクロー(Jay Sekulow)氏と、イバンカ氏とクシュなー氏の代理人も務めるアビー・ローウェル氏だという。公聴会後、セクロー氏はコーエン氏の証言について、「まったくの間違い」だと主張している。

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