NY5番街に医療用マリファナ販売店MedMenオープン

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マリファナ MedMen
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米国で非公式にマリファナの日とされる4月20日、ロサンゼルスを本社とするマリファナ(大麻)の製造や販売を行う企業メッドメン(MedMen)が、ニューヨーク5番街に医療用ディスペンサリーをオープンした。同社初となるニューヨークのフラッグシップ店は、ミッドタウンのブライアントパーク近く、百貨店ロード&テイラーの向かいで、売り場面積は約2,000平米フィート。

マリファナのアップルストア

ホワイトを基調したミニマルで明るい店内。スタッフはロゴ入りのTシャツを着用し、フレンドリーな雰囲気。タッチパネルスクリーンで商品が紹介される。

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様々な職業の人を器用したキャンペーン用ポスター。ストーナーは、薬などでリラックスした状態を表す。@mushupNY
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ドリンクボトルやTシャツなどのオリジナルグッズも販売@mushupNY

ニューヨーク店で販売する商品は、全て自社オリジナル。THC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)の配合比率により、ウェルネス、ハーモニー、アウェイク、カーム、スリープの5種類が販売されている。パーキンソン病やハンチントン病、AIDS、がん、不眠症など、どのような病気や症状に有効かが記載されている。ジェルキャプ(Gel caps)、ヴェイプライザー・ペン(vaporizer pen)、食品や飲料に入れることができるドロップ(drops)の形態で服用することができる。

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ニューヨーク州の法律では、現在嗜好用のマリファナ使用は禁じられており、医療用のみが許可されている。現在販売の対象となるのは、州の住民かつニューヨークの医師から出された処方箋を持つ患者のみとなる。
Fortuneによると、NY州で登録されている患者数は約33,000人とされている。

また、現在マンハッタンで、医療用マリファナの販売が許可がされているディスペンサリーは、メッドメンを含め3店のみ。

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急成長するマリファナ企業MedMen

メッドメンは、最近4,100万ドルの資金調達を行い、Forbesによると、米国のマリファナ関連企業として初めて、企業の評価額が10億ドルを超えたユニコーン企業となった。今年の第2四半期には、カナダ証券取引所(CSE)での株式公開を予定している。現在カリフォルニア州、ネバダ州でディスペンサリーを経営しており、今月オープンするニューヨーク店は、全米で18店舗目となる。

広報担当のダニエル・イー(Daniel Yi)氏は、「将来のマリファナは、分別ある大人や患者たちが、なじみの環境で気軽にアクセスできる、メインストリームのショッピング体験となる。」とし、「世界でも最も有名なショッピングエリア、ニューヨークでこの体験を提供できることは、大変光栄だと思っている。」と地元ニュース局PIX11に語っている。

法律改正の動きも

現在連邦法で禁じられているマリファナの所持や使用等を非犯罪化する動きも出ている。20日、民主党のチャック・シューマー(Chuck Schumer)上院院内総務は、連邦法レベルで、マリファナを非犯罪化するための新たな法案を提出する計画であると発表した。
多くのアメリカ人が犯罪とは思っていない罪で、アフリカ系やラテン系アメリカ人が多く逮捕されていることを理由の一つにあげている。新法案では、マリファナをリストの対象外とし、州毎にマリファナの規制を行うとする。

MedMen 5th Avenue Manhattan

433 5th Ave, New York, NY 10016
10am-8pm(月-日)