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「接種の決断は自分で」ブロードウェイ女優 ワクチン義務化に反発、降板

秋から本格的に再開するブロードウェイ・ミュージカル。主催団体は7月末に、役者や観客に対するワクチン接種の義務化を発表したが、降板を発表する俳優も現れるなど、物議を醸している。

ブロードウェイ・ミュージカル「シンデレラ」や「バンドスタンド」に出演した女優ローラ・オスネス(Laura Osnes)氏は、接種の義務化を巡り、8月にイーストハンプトンで行われる慈善コンサートの出演を降板。その理由をSNSで明らかにした。

オスネス氏は声明で、「米国では医療プライバシーの保護が認められている」と説明。さらに「各自がリサーチをした上、医師に相談し、自分自身で出した結論により接種を決断する権利があると思っている」と考えを述べ、「将来や家族計画」などのために、カメラマンの夫と共にワクチンを受けないことを決断と明かした。「今はまだ不明な点が多くあるが、調査でより確信が持つことができた際」には、接種を検討する可能性があると加えた。

先週Page Sixが、陰性証明、またはワクチン接種の証明提出を拒否したために「解雇された」と報じた後、オスネス氏には批判が寄せられていた。

オスネス氏はこの報道を否定。イベントのプロデューサーが、出演条件としてワクチン接種を求めたため、自ら降板を申し出たと明かした。なお、陰性証明の選択肢はなかったと語っている。

オスネス氏は、新型コロナは「重大な懸念事項」だとしながらも、ワクチンの義務化を導入するのではなく、定期的な検査やソーシャル・ディスタンス、換気システムなどの対策を取ることで、安全な再開が可能だと主張している。

©mashupNY

なおニューヨーク市では17日、全米の主要都市で初めて屋内施設でのワクチン接種義務化がスタートした。

デブラシオ市長が発行した行政命令では、飲食店やジム、映画館や劇場などでは、ワクチン接種の証明書の提出が求められる。来月13日以降、違反した事業者には罰金が科される。

6月末にいち早く公演を再開させたブルース・スプリングスティーンのショーには、大勢の反ワクチン派が劇場につめかけ、抗議活動を行った。
市によるワクチン義務化によって、これらの人々の反発の声が高まりそうだ。

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