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シャネルデザイナー、カール・ラガーフェルド85歳で死去

シャネル(Chanel)とフェンディ(Fendi)のクリエイティブ・ディレクターを務める伝説のファッションデザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏が19日死去した。85歳だった。シャネルがAP通信に明らかにしたもので、死因は明らかにされていない。

ラガーフェルド氏は、1月22日に開催された2019年のオートクチュールショーで、体調不良を理由に欠席していた。

シャネルのオーナー、アラン・ヴェルテメール(Alain Wertheimer)氏は声明で、「並外れたクリエイティブ性の持ち主、ラガーフェルドはガブリエル シャネルが創設したブランドのコードを再び立て直した。」述べ、ジャケット&スーツ、リトブルラックドレスや、ツイード、ツートーンシューズ、キルトハンドバックなどの名前を挙げた。
さらに「創造的な才能や、高潔で並外れた洞察力をもって、カール・ラフガーフェルド氏は、時代を先取りし、世界におけるシャネルの成功に多大な貢献を果たした。友人を失っただけでなく、1980年代初期にブランドを再興するため、私が全てを任せた桁外れの想像力を失ったのです。」と悲しみを表明した。

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FashionStock.com / Shutterstock.com
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今後は、長年ラガーフェルド氏と仕事を共にしてきたスタジオ責任者のヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)氏が今後のコレクションを担当することを明らかにした。

シャネルを復興させたラガーフェルド氏とは

ラガーフェルド氏は1933年9月10日に、ドイツのハンブルクで生まれた。ドイツ人のビジネスマンの父と、スウェーデン人の母を持つ。14歳でパリに移り、リセ・モンテーニュ(Lycée Montaigne)で、歴史とドローイングを学んだ。裕福な家庭に育ち、20歳でベントレーを所有するなど、父は何でも与えてくれていたとハリウッドレポーター誌に語っている。

1954年、ラガーフェルド氏は、バルマン(Balmain)のコンテストに提出したコートのスケッチが優勝を獲得し、商品化された。その後、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)のアシスタントとしてファッション界に入る。
1958年、24歳でオートクチュールのジャン・パトゥ(Jean Patou)で最年少アートデイレクターに就任。
1964年、ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)の創設したクロエ(Chloé)にフリーランスとして働き始め、ヘッドデザイナーに就任した。
1967年、シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)とのコラボレーションをきっかけに、フェンディーに加わった。
1983年、シャネル(Chanel)のアーティスティック・ディレクターに就任。
1984年、ロックをテーマにした、自身の名前を冠したレディ・トゥ・ウェアのブランドをスタート。米デザイナーのトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)は、ラガーフェルド・ギャラリー(Lagerfeld Gallery)とカール・ラガーフェルド自身のブランドを含むKarl Lagerfeldの商標を2,750万ドルで買収した
昨年4月、「Karl Lagerfeld」米国初の旗艦店がソーホーにオープンした。

ラガーフェルド氏は、ホワイトカラーのシャツと、白髪のポニーテール、指なしのレザー手袋、黒いサングラスがシグニチャーのスタイルとして知られる。
デザインについては、「息をするようにデザインをするんだ。」と述べる。
「私は完璧なコンディションで、最も好きなことをできるのを大変幸運だと思っている。私は誰とも戦う必要はない。シャネルとフェンディの契約は死ぬまでずっとなのを知っているかい?」と述べ「それでも、飽きることはないだろう。」とVOGUE誌に語っている。

ラガーフェルド氏は、仕事を通じて様々なスターと交流を行ってきた。マドンナのコンサート衣装を手がけたり、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)や、クリステン・スチュワート(Kristen Stewart)、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、リリー=ローズ・デップ(Lily Rose-Depp)、キーラ・クリスティーナ・ナイトレイ(Keira Knightle)などを起用してきた。最近ではシンディ・クロフォードの娘、カイア・ガーバー(Kaia Gerber)を自身のブランドのキャンペーンモデルに起用している。
2005年にはシャネルをテーマとしたメットガラ(Met Gala)が開催された。

また、H&Mやmacy’sなどファストファションや大手小売店とのコラボレーションを行ってきた。また、ダイエットコークや日本のコスメブランドのシューウエムラ(Shu Uemura)ともコレボレーションアイテムを販売している。

私生活について、ラガーフェルド氏は多くを明らかにしていない。2017年発行の「Jacques de Bascher: Dandy de l’ombre」の中で、ラガーフェルド氏は、20年間続いたパートナー、故ジャック・ドゥ・バッシェール氏(Jacques de Bascher)との関係について明らかにした。彼に魅了されていたが、肉体的な関係はなかったと語っている。本では、バッシェール氏が、70年代にイブ・サンローラン氏と関係を持っていたことも記述されている。

写真家や著者としても知られる。自身の体験を元にしたダイエット本「The Karl Lagerfeld Diet」や、「The World According to Karl: The Wit and Wisdom of Karl Lagerfeld」「Karl Lagerfeld: Chanel’s Russian Connection」などを出版している。

映画などにも出演しており、映画『ファッションを創る男~カール・ラガーフェルド~』(Lagerfeld Confidential,2007)や、アトリエにスポットをあてたドキュメンタリー『サイン・シャネル』などが公開された。最近では、Netflixのドキュメンタリーシリーズ「7 Days Out 」で、2018年スプリングショーの模様が放送されている。

ラガーフェルド氏は、2017年にはパリの最高の栄誉にあたる「La Médaille Grand Vermeil de la Ville」を授与された。英国のファッション・アワード 2017「Outstanding Achievement Award」や、FITの2010年「Couture Council Fashion Visionary Award」など多数の栄誉ある賞を受賞している。

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