米アマゾン ベゾス夫妻の離婚成立。ベソス氏筆頭株主を維持

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米アマゾン(Amazon)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)と、25年連れ添った妻マッケンジー(MacKenzie)さんは4日、離婚調停が成立したことを発表した。
2人は1月、連名で離婚する意向を明らかにしていた。

マッケンジーさんの声明によると、ベゾス氏は、夫婦が所有するアマゾン株の75%を維持する。マッケンジーさんが保有する残りの25%についても、ベゾス氏が議決権を保有することとなった。

ワシントンポスト(Washington Post)紙と航空事業のブルー・オリジン(Blue Origin)の経営権も、ベゾス氏が維持することとなった。
マッケンジーさんは「私自身の今後の計画について大変わくわくしています。過去に感謝しており、今後の展開を楽しみにしています。」と述べた。

ベゾス氏もまた、マッケンジーさんの支援と思いやりに感謝を示すとともに「友人や、共同両親としての新たな関係性を大変楽しみにしています。」と声明を発表した。

マッケンジーさんは世界第4位の女性の富豪に

ブルームバーグによると、今回の離婚成立で、夫婦所有株25%(約357億ドル)を保有するマッケンジーさんは、世界第4番目の富豪女性となった。ベゾス氏は世界一の座を維持する。

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CNBCによると、マッケンジーさんは、アマゾン社普通株式の約4%の株式を保有しており、ベゾス氏、バンガード(Vanguard)社に次ぐ第3番目の株主となる。

2人は、ベゾス氏が副社長を務めていたニューヨークのヘッジファンドD.E. Shaw & Coで出会った。ともにプリンストン大学を卒業している。マッケンジーさんは、小説家でもあり米国図書賞を受賞した経歴を持つ。
ベゾス氏は、結婚後1994年にアマゾン社を設立しており、その後会社は成長を遂げた。2人の離婚発表直後より、ベゾス氏のアマゾン経営権にどう影響を及ぼすかが大きな話題となっていた。

アマゾン株は離婚成立の発表を受け、一時0.4%下落。終値は0.1%減となった。

1月の離婚発表の直後、複数メディアが、ベゾス氏と元テレビキャスターのローレン・サンチェス(Lauren Sanchez)さんが愛人関係にあることを報じた。
ベゾス氏側は、情報漏洩の背後に、サウジアラビアが関与していると主張している。