NY市のフィアレスガールと女性像にフラワーの装飾。国際女性デー

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8日の国際女性デー(International Women’s Day)に、ニューヨーク市にある5体の女性像と、昨年よりウォール街に設置され、話題となっているフィアレスガール(恐れを知らない少女,Fearless Girl)が、華やかなフラワーで装飾された。

これらのインスタレーションを施したのは、米GAPグループのオールド・ネイビー(Old Navy)で、国際女性デーを祝し、女性のエンパワーメントを支援するために実施された。同社によると、約150体の歴史上の人物像が設置されているが、女性像はわずか5点にとどまるという。

小説家のガートルード・スタイン(Gertrude Stein)、ジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)、ルーズベルト大統領のファーストレディであり活動家のエレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)、奴隷解放運動家のハリエット・タブマン(Harriet Tubman)、イスラエルの政治家、第5代首相のゴルダ・メイア(Golda Meir)、先日常設が決定したフィアレス・ガール。

 

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像の設置場所一覧
エレノア・ルーズベルト – 72nd Street and Riverside Drive
フィアレス・ガール (with a floral nod from her counterpart the Charging Bull) – 8 Broadway (at Trinity Plaza)
ガートルード・スタイン – Bryant Park (south east side of the park)
ゴルダ・メイア – 1411 Broadway (corner of 39th Street and Broadway)
リエット・タブマン – 122nd Street and Frederick Douglass Blvd.
ジャンヌ・ダルク – 93rd Street and Riverside Drive

女性像を求める基金に寄付も

オールド・ネイビーは、セントラルパークに女性のモニュメントを設置することを目的に活動しているエリザベス・ キャディ・スタントン(Elizabeth Cady Stanton)とスーザン・B・アンソニー(Susan B. Anthony)基金に、2万5千ドルを寄付することを発表した。
セントラルーパークには現在23の像が設置されているが、女性の像は1点も存在しない。スタントン氏とアンソニー氏は、米国における女性の投票権の獲得のための活動家で、女性の権利拡大を推進してきた人物。

オールドネイビーのプレスリリースによると、現在同社は65%の女性幹部(副社長以上の役職)で構成されており、ギャップ(Gap Inc)は、2018年ブルームバーグが発表した男女平等指数(Bloomberg Gender-Equality Index)に参加した唯一の米国の小売業となり、2014年に同一労働同一賃金(equal pay for equal work)を達成した最初のフォーチュン500の企業となった。

フィアレスガールは常設化へ

フィアレスガール
©mashupNY

2017年3月7日、ウォール街のチャージングブル(Charging Bull)に対峙する形で突如設置されたフィアレスガールは、当初設置期限が同年3月18日までとされていた。
女性をエンパワーメントする運動の高まりを受け、2度の期間延長を経て、ニューヨークのストリートに常設されることがAdweekによって報じられた。

フィアレスガール(恐れを知らない少女)像が常設決定