イチロー選手引退 ヤンキースGM「史上最高の選手」と賛辞

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シアトル・マリナーズのイチロー選手(45)が21日、東京ドームで開催されたアスレチックス戦終了後、引退を発表した。この日、イチロー選手は、右翼手として9番打者で先発出場し、無安打で試合を終えた。

イチロー選手は、9年間日本でプレーした後、米国で19シーズンに渡って活躍。大リーグでは2,653試合に出場。2016年のマイアミ・マーリンズ時代に3000安打を達成し、3,089の安打を記録。MLBでは歴代23位となる。平均打率は.311。

MLBでは、10シーズン連続で200本安打を記録した。新人王やMVP、2回の首位打者、10回のオールスターゲーム出場、10回ゴールドグラブ賞、盗塁王の受賞歴がある。

ヤンキースのGMもイチロー選手に賛辞

イチロー選手はニューヨーク・ヤンキースで2012年から2014年の間プレーした。
ヤンキースのジェネラルマネージャー、ブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)氏は声明で、「世界が今まで目にした中で、最も偉大な選手」と述べ、「技術を磨き、完成させるために、全ての人生をゲームに捧げてきた。そして、それは素晴らしい関係だった。」と賛辞を送った。

ヤンキースのサバシア(Sabathia)選手「ゲームへの接し方にはいつも立派だと思っていました。私や多くの人にとって、素晴らしいチームメイトでした。」と感謝を述べた。」

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ニューヨークタイムズによると、2014年のシーズン終了が近づく頃、イチロー選手はチームメイトに「50歳になるまでプレーしたい」と語っていたという。

イチロー選手は2018年に再びマリナーズ入りしたが、15試合に出場した後、選手からスペシャルアシスタントアドバイザー契約へと変更となり、ベンチ入りすることができなくなった。
イチロー選手は、その後もゲーム復帰に備えて練習を重ね、20日、21日の開幕戦に出場した。

今日成し遂げたことに比べると、記録はささいなこと

昨年5月以降、試合に出場していなかったイチロー選手は会見で、今日体験したことは「10年で200本打ったとか、MVPをとったとか、オールスターでどうというのは、本当にちいさなことにすぎないと思う」と述べた。「今日の舞台に立てたということは去年5月以降、ゲームに出られない状況になって、その後チームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思う。」と振り返り、「今まで残してきた記録はいずれ誰か抜いていくとは思うんですけど、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。ささやかな誇りを生んだ日々であったと思う。」と述べた。