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スタバ前会長 ハワード・シュルツ氏 2020年米大統領選に出馬検討

スターバックスを世界的チェーンへと育て上げたハワード・シュルツ前会長(65)は27日、ニューヨークタイムズのインタビューで、2020年米大統領選への出馬を検討していることを明かした。最終的な決定は、今後予定している新刊本の発売に伴う3ヶ月間の全国ツアーの後に行う。

独立候補として出馬を検討

2016年大統領選でヒラリー・クリントン氏支持を表明し、民主党のジョイント・ファンドレイジング委員会に寄付をするなど、民主党支持の立場を取ってきたシュルツ氏だが、独立候補としての出馬を検討しているという。

現在の政治を「崩壊した政治システム」と語るシュルツ氏は、「両党とも、イデオロギーをつらぬくことに腐心しており、アメリカ国民の利害を代表するという認識と責任を果たしていない」と発言。「”独立”という言葉が、立候補にふさわしい」と語った。

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全国的に知名度の高いシュルツ氏が独立系として出馬することに対し、民主党から反対の声も上がっている。

アメリカ進歩センター(Center for American Progress)所長で、ヒラリー・クリントンの政策アドバイザーを務めたニーラ・タンデン(Neera Tanden)氏は「彼が立候補するなら、スターバックスをボイコットするわ。」とツイート。民主党の票がシュルツ氏に流れることで、結果的にトランプ氏に有利に働くことから「トランプの勝利を手助けするような候補者の選挙資金となるお金は1セントたりとも払いたくない」と述べた。

また民主党から出馬を表明している元住宅都市開発長官のジュリアン・カストロ氏は、CNNの番組で、シュルツ氏の独立系としての出馬を「ドナルド・トランプに再選の大きな望みを提供する」と述べ、「それがもたらずネガティブな影響を心から考えて欲しい」と再考を促した。

一方でシュルツ氏は、「大学無償化、無料保険、雇用保証を支持する人々の話を聞くと、21兆ドルの負債を抱えながら、国家を破綻させずにどうやってすべてを賄うのか疑問だ」と、民主党の政策に疑問を投げかけた。「(国境の)壁と同様、大きな誤りだ」と述べ、「国民への深い思いやりと共感を保ちつつ、できることについて真実を語る人がいない」と、現実的な路線をとる必要性を強調した。

また42%の有権者が無党派であることを示した世論調査に触れ、アメリカの分断状況や国家が一体となる必要性が今日は異なっている、と独立候補の必要性を語り、すでに独立系の出馬を巡る問題を取り除く取り組みをしていると語った。

10億ドル以上かかるとされる選挙資金ついては、33億ドルの自身の純資産から賄う一方で、寄付をつのる可能性があるという。

シュルツ氏は、同日放送のCBSの番組『60ミニッツ』にも出演し、「本気で大統領選挙への出馬を考えている」と宣言。トランプ大統領を「資格がない」と述べつつ、両党が「毎日リベンジ政治」に従事していると語り、独立候補としての出馬を検討していることを語った。

シュルツ氏は30年以上にわたりスターバックスを率い、ローカルのコーヒーショップを77カ国に2万8,000店舗を展開するメガチェーンへと育て上げた。近年は政治的な言動でも注目を集め、2016年大統領選ではヒラリー・クリントン氏支持を表明。民主党のジョイント・ファンドレイジング委員会に寄付を行った他、民主党のキャントウェル上院議員や政治資金団のVoteVetsへの献金を行なっている。また昨年末に議会を通過した共和党の税制改革法案を見かけ倒しだと非難。複数のイスラム諸国からの入国を制限する大統領令が発行されると、すぐに1万人の難民の雇用計画を発表するなど、現政権の政策に度々反対の立場をとっている。

これらの言動から、以前よりシュルツ氏の大統領選出馬を期待する声が上がっていた。昨年6月に会長退任を発表した際に、大統領選出馬の可能性について「選択の可能性について考えるつもりだが、公職も選択肢に含まれる」と、政界進出を否定をしなかったことから、出馬の憶測が強まっていた。

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