米中西部から東海岸に熱波。NY市では非常事態宣言

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Washington square park
©mashupNY

米中西部から東海岸では高気圧の影響で、週末にかけて37度を超える熱波が到来することが予想されている。

米国立気象局(NWS)は、東部の3分の2の地域で、46℃(115℉)を超える「熱気警報」(Excessive Heat Warnings)及び2日間連続して37.8℃(115℉)を超える「熱気注意報」(Heat Advisories)発令されるとしている。

ニューヨーク州、オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、アイオワ州、ミズーリ州、ケンタッキー州などが熱波の影響を受けることが予想される。

NY市では非常事態宣言

ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は18日夜、熱気非常事態宣言で、市のエネルギー節約のため、大型オフィスビルの所有者に対し、ビル内の温度を金曜の朝から日曜の午後まで25.5℃(78℉)に保つよう命令した。

金曜日の気温は35℃から40℃(95℉-104℉)、土・日は43℃(110℉)まで上昇することが予想される。週末の体感温度(heat index)は、最高44℃(111℉)近くなる。

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  • 熱気注意報(heat advisory):土曜日午前6時まで
  • 熱気警報(Excessive Heat Warning):土曜日午前6時から日曜日午後8時まで

図書館やシニアセンター、コミュニティセンター内の500箇所の冷房施設(クーリングセンター)の開設や、市営プール(午前11時から午後8時まで)やビーチ(午後7時まで)の開業時間延長なども行なわれている。

熱波により、死に至る熱中症や日射病を引き起こす可能性もあるとして、市は冷房の使用、水分補給、不要不急の外出を控え屋内待機をすすめている

コンサートなどイベントも中止に

21日予定されていた「ベライゾン・トラアスロン大会」は18日に中止が発表された。大会主催者は、「選手やボランティア、観客、スタッフなどを異常気象から守るため、あらゆる選択肢を検討したが、別の日程での開催は難しい。」と中止を発表した。大会中止は18年で初めてとなる。
セントラルパークで開催を予定していたコンサート、OZY Festも中止となった。